チームメイトのロレンソは、昨日のクラッシュによる負傷が癒えず、13番手前後で走行するシーンが大半だった。しかし、終盤に15番手にポジションを落とし、そのままフィニッシュラインを通過した。
オーストラリアGP終了時点のランキングによると、ドヴィツィオーゾは2位の座を維持しているものの、首位のマルク・マルケス(ホンダ)とのポイント差は33に拡大し、3位のマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)との差は17ポイントとなった。
第17戦のマレーシアGPは、10月29日にセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。
「今日のレースは大きな失望でしかない。チャンピオンシップで大きくポイントを失うことになった。序盤にミスをして、展開を複雑にしてしまったのは確かだし、リアタイヤの選択もおそらくはベストとは言えないものだったと思うが、それを差し引いてもマシンとサーキットの相性が悪すぎた。今年はマシンにさまざまな改良を施して、シーズンを通じて戦闘力を維持してきたが、ハードなブレーキングポイントが少なく、高速コーナーの多いフィリップアイランドのコースでは、ある種の限界を露呈してしまった。実際、他のドゥカティ・マシンも良いタイムを出せていなかった。マルケスとのポイント差を縮められたら良かったが、気持ちを切り替えてマレーシアに集中したい。すべての力を出し切って次戦に臨みたい」