この5台のアヴェンタドールSロードスターは、それぞれ日本にちなんで、「水」、「土」、「火」、「風」、「空」という自然の要素からインスピレーションを得て、色とりどりに仕上げされているのが特徴(すべてワンオフ製作)。今回、東京で公開されたのは「水」バージョンで、その色合いは絶妙。特別モデルとして実に個性的なフィニッシュが印象的だった。
この限定車は、ランボルギーニの特別注文部門のアド・ペルソナム(Ad Personam Department)によるもので、これまでにないユニークなペイントを開発するというアイデアを基に実現したプロジェクト。特別なエフェクトを採用し、「水」バージョンの場合、青から黒へとグラデーションされるなど、塗装の製作には170時間と10人の専門家によって完成したという。
インテリアも凝っている。黒のレザーとアルカンターラを基調としながら、シートには日本をイメージした竹をモチーフにした鮮やかなブルーの刺繍を与えている。これも6人の職人が100時間をかけて製作しているという。
今回このイベントのために来日した、CEOのステファノ・ドメニカリは、「日本の重要な記念日に、日本のお客様に長年にわたり支持していただいたことに深く感謝を申し上げます。そのおかげで日本は現在、世界で第二を記録しました。我々にとって極めて重要な市場となっています。そして、2018年にはスーパーSUVのウルス(Urus)を市場に投入します。私たちはこの国でさらに前例のない成功を収めるだろうと予測しています」とコメントした。
さらにランボルギーニのアジア太平洋地域責任者、アンドレア・バルディ氏は、「今年1月、神戸と横浜に新しいショールームを2つ開設し、合計8店のディーラーを創設しました。私たちの目標は、特にウルスの発売を考慮して、今後のネットワークの成長を継続することだと思っています」と、感謝と期待を込めたコメントを聞かせてくれた。
また、今回のイベントには、もうひとつ「ランボルギーニ ディ コンクール デレガンス トーキョー(Lamborghini Day Concours d'ÉléganceTokyo)」も併催された。ミウラやカウンタック、ディアブロだけでなく、350GTや400GT、さらにイスレロやエスパーダ、ウラッコにジャルパ、そしてLM002やディアブロのレーシングモデルまで総勢50台から13名の審査員により各時代の代表的なモデルを8つのクラスに分けて評価した。その結果、1976年式のカウンタックLP 400(#1120186)がベストオブショーに輝いた。
そして、もちろんこの記念すべき日をさらに盛り上げたのは、80台を超えるパレードラン。東京タワーや銀座など有名な地を巡り、街ゆく多くの人々に驚きと笑顔を与えて幕を閉じた。