だが、昨今のSUV人気に加え、アコードやオデッセイ、ステップワゴンに採用されている2モーター式の「スポーツハイブリッドi-MMD」搭載モデルが追加されたことで、ホンダはCR-Vの日本復活を決定。これにFF車と4WD車を設定するだけではなく、ガソリン車に新たに3列目シートを設定し、さらに予防安全システム「ホンダセンシング」を標準装備して、来年発売される見込みだ。
今年4月のニューヨークオートショーで発表された「クラリティPHEV(北米仕様はクラリティプラグインハイブリッド)」は、FCV(燃料電池車)であるクラリティフューエルセルをベースに、直列4気筒の1.5Lアトキンソンサイクルエンジンと、181hp・315Nmを発する2モーターおよび容量17kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせた「スポーツハイブリッドi-MMD」を搭載。47マイル(約76km)のEV走行を可能にし、ガソリンと電気を併用した総走行距離も340マイル(約547km)を確保している。
なお北米では、クラリティフューエルセルと、EV仕様の「クラリティエレクトリック」は販売地域・方法が限られているのに対し、クラリティプラグインハイブリッドは全米で一般販売される予定となっている。日本仕様の概要はまだ明らかにされていないが、日本でも誰もが購入できるモデルとなることを期待したい。
そのほか、マイナーチェンジモデルや新たな特別仕様車も出品される。
ホンダのフラッグシップセダン「レジェンド」は、北米ではアキュラRLXとして販売され、8月にマイナーチェンジを受けているが、日本仕様もやや遅れてフェイスリフトを実施。
AマークからHマークに換装されるフロントグリルのデザインはレジェンド独自のものとなるが、それ以外はアキュラRLXと同じく、フロントバンパーおよびボンネット、「ジュエルアイ」LEDヘッドライト、アルミホイール、LEDテールライト、デュアルエキゾーストフィニッシャー、グロスブラックリヤディフューザーが、よりスポーティなデザインに変更される。
さらに、ドライバーが「意のまま」と感じられるようなクルマとの一体感を追求。3モーター式の「スポーツハイブリッドSH-AWD」が実現する次世代のオン・ザ・レール感覚をいっそう磨き上げるため、ボディー、シャシー、制御など細部までチューニングを施し、「“最上のドライバーズカー”という世界の頂点を目指す」という。
ホンダのミッドシップ軽オープンスポーツ「S660」には、上級グレード「α」をベースとした特別仕様車「ブルーノレザーエディション」が、今年6月2日より11月30日までの期間限定で販売されているが、これに続く特別仕様車として、ベーシックグレード「β」をベースとした「コモレビエディション」を設定する。
ボディーカラーは専用色の「ヒダマリアイボリー・パール」を含む計3色を用意。専用のブラウンルーフトップを採用したほか、シートやインパネソフトパッドを専用色のライトタンとし、専用のアルミ製プレートもコンソールに装着し、カジュアルかつ上質な内外装に仕立てている。トランスミッションはCVTのみというが、「ブルーノレザーエディション」と同様に6速MT車もぜひ設定してほしい1台だ。
また、既報の通り11月にマイナーチェンジされるミドルラージミニバン「オデッセイ」も、東京モーターショーで先行展示される。
詳細は「ホンダ・オデッセイが11月、より“ワル”な内外装に!」(https://motor-fan.jp/article/10001192)へなお、東京モーターショーへの出品とともに、電子制御パーキングブレーキと、パーキングセンサーをプラスした「Hondaスマートパーキングアシストシステム」をハイブリッドモデルに設定するほか、静粛性も大幅に向上させることが明らかにされている。
ホンダのメインブースは東7ホール、「TOKYO CONNECTED LAB(トーキョーコネクテッドラボ)2017」のホンダブースは西3ホールに設置される。