自動車や歩行者を検知するための車載用センサーのひとつであるミリ波レーダーは、車体正面のエンブレムの内側に設置されるケースが多い。そのため、ミリ波レーダーに対応するエンブレムは電磁波を透過する必要がある。また、自動車エンブレムは、光沢や色彩などの意匠性も高い。
現在、ミリ波レーダーに対応するエンブレムは、インジウムを蒸着させる手法で電磁波透過膜を成膜しているが、希少金属であるインジウムは特性上成膜が難しく、コストや歩留まりの課題が残る。
そのため近年では、素材の表面に特殊な塗料を使用した、新しい電磁波透過膜の成膜技術の開発に注目が集まっている。
また、エアバッグ用ガス発生装置は、世界各地域での安全規制の強化にともなうエアバッグの生産拡大により必要数が増えている。