フィリピンを構成する小さな島々の一つであるロンブロン島は、ディーゼル発電が主なエネルギー供給源であり、高コスト、高CO2排出のエネルギーに依存している。また、昼夜で変動する電力需要に対し、安定的な電力供給が求められている。これらの課題の解決に向け、本実証実験では、駒井ハルテックが風力発電機を設置し、クリーンエネルギーを創出。その余剰電力を、ホンダが設置するエクスチェンジャーを通じてモバイルパワーパックに蓄電することで効率的に電力を活用する。これらの取り組みにより、CO2削減を目指す。
また、モバイルパワーパックは持ち運びが可能なため、電動モビリティーから家電まで、生活に必要な電気機器の電源として、いつでもどこでも、多様な用途に活用することができる。その結果、今まで電力供給ができなかった地域でも、電気のある生活を送ることが可能となる。
今後、モバイルパワーパックを活用した電力供給システムの実用性の調査や実証実験は、他国でも展開する予定。
今後もホンダは「豊かで持続可能な社会」の実現に向けて、「つくる・つかう・つながる」技術を組み合わせることによって、エネルギーの地産地消と、カーボンフリー社会実現に向けた取り組みを拡大していく。