現在のBMW B48型2.0ℓ直4直噴ターボ(ツインスクロール・ターボ)のハイパワー版が185kW(252ps)/350Nmなので、第三世代ターボを採用する次期B48型(BMW330iや530iなどに搭載)は、200kW(272ps)/400Nmまでパワーアップすることになる。
もちろん、出力アップだけが第三世代の特徴ではない。新たに開発したモノブロック&バルブのワンピース構造となったウェイストゲートバルブは、従来の3ピース構造と比べてノイズが5-10デシベル低減、燃費も最大0.5%改善している。これに加えて、このユニークなバルブ設計によって制御性が向上しただけでなく、ターボハウジングに対する反復動作による摩耗が50%も低減できた。
WLTPやRDEといった新しい規制に対応して開発していて、GPF(ガソリン・パーティキュレート・フィルター)の導入も見越した設計になっている。
電動式ウェイストゲートバルブは、コールドスタート時に触媒が機能するまでの時間を短縮するというポジティブな効果もある。
「グローバルな自動車メーカーは、厳しくなるCO2排出とエミッションのターゲットをクリアするためにハネウェルを頼りにしています。我々の第三世代ガソリンターボ・テクノロジーは、パフォーマンスを犠牲にすることなく、目標を達成するために役立ちます」とハネウェル トランスポーテーションシステムのチーフ・テクノロジー・オフィサーのクレイグ・バリス(Craig Balis)は語っている。