予選5番手、2列目からスタートしたチームメイトのホルヘ・ロレンソは、オープニングラップで首位に立つと、いきなり後続に4秒以上の大差をつけたが、7周目にハイサイドに転倒してリタイアとなった。
今シーズン2度目のワイルドカード参戦のチャンスを掴んだミケーレ・ピッロは、ドゥカティ・テストチームのデスモセディチGPを駆り、見事なパフォーマンスを見せた。スターティング・グリッドこそ4列目だったが、その後は順調にポジションを5位まで上げ、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とわずか3秒差でチェッカーを受けた。
第14戦アラゴンGPは、2週間後の9月22日~24日にモーターランド・アラゴンで開催される。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 3位
「今日はマシンフィールが完璧ではなかったので、3位というリザルトで満足だ。路面コンディションは非常に難しく、20周目までは何とかマルケスやペトルッチについて行けた。しかし、彼らがペースを上げると、ついて行くだけでかなりのリスクを冒さざるを得なかった。そこで少しペースを落として、3位の16ポイントを獲得する狙いに切り替えた。チャンピオンシップを考えると、しっかりとポイントを獲ることも大切だ。ミザノでのレースで、どのタイプのサーキットでも戦闘力を発揮できることが確認できた。最後までタイトル争いを演じられると思う」
ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) リタイア
「クラッシュが残念でならない!マシンの調子は良く、僕も落ち着いてライディングしていた。それほどリスクを冒してもいなかったし、タイヤマネージメントもうまく行っていた。エンジンマップを変えようとした時に、ほんの少し集中力を欠いてしまったのかもしれない。リアブレーキの使い方も少し変えたので、それがハイサイドに繋がったのだと思う。後続に大きく水を開けて優勝できると思っていたのに、リタイアする羽目にはったので、本当にガッカリしている。だが、レースとはそういうものだし、この手のアクシデントも受け入れなければならない」
ミケーレ・ピッロ(Ducati MotoGPテストチーム #51) 5位
「昨日の予選でクラッシュしてしまい、良いグリッド・ポジションが得られなかった。今日の序盤はリスクを冒したくないと思ったので、かなりのスロースタートになってしまった。レース中盤からリズムを掴んでポジションを回復し、ヴィニャーレスの背後に迫ることができた。しかし、彼のペースで走るのがリスクだと思われたので、リスクを冒さない選択をした。昨日は2度クラッシュしているし、とにかく完走したかった。レースでは、特に序盤のペース作りがうまく行かなったので、まだ改善の余地があるが、今日は自分の走りを楽しむことができた」