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そう語る根本悠生氏は、「ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア」にフル参戦する、世界を舞台に戦うプロレーシングドライバーだ。
その傍ら、グランツーリスモやiRacing等をはじめとするレーシングシミュレーターのユーザーが集まるコミュニティ「Esperto –eRacer部」の部長を務めている。
「いまeSportsの波ってすごい勢いで拡大していて、e-Motorsportsは、もはや実車のモータースポーツの下のピラミッドではなくて、別のピラミッドとして確立しているんです。そこで相互作用を起こして、垣根を取り払って総合的なひとつの大きなピラミッドにしたいと思っています」
リアルのプロドライバーである根本がeSportsの世界に注目し、それを全力で育てようとしているのはなぜなのか。その真意に迫ってみた。
そもそもeRacer部とはどのようなコミュニティなのだろうか。
近年、eSportsという新分野のスポーツが注目を浴びていることは周知の事実だろう。そしてモータースポーツの領域においても、iRacingやグランツーリスモSPORTが公式世界大会を開催するなど、いまやレースゲームの領域を超え、誰もがモータースポーツとして楽しむ時代に突入している。
他にもrFactorやAssetto Corsaなどの本格的シミュレーターがあるが、日本ではまだまだニッチな領域であり、「他のプレイヤーとレースがしたいけど、相手が見つからない」「実車で走るためのトレーニングとして使うにはどうしたらいいんだろう」といったプレイヤーが多いのも事実。
それらを解決するコミュニティがeRacer部である。eRacer部にはシミュレーターのトッププレイヤーやリアルのプロレーサーなど、さまざまな「eRacer」が参加している。そこでお互いの疑問を解消したり、切磋琢磨して技術を磨くことができるのだ。