例えばの話をしましょう。あなたは偶然、丁寧にフルレストアされた、最高の状態のフォルクスワーゲン・T1と出会い、それを奇跡的に手に入れることができました。あなたはこのT1をとても気に入っており、これからもこの美しい状態を維持していこうと考えています。


では、このT1をこれからどのように使っていきますか?どんなときに乗りますか?


こう質問されたとき「晴れの日を選んで乗る」「ガレージで保管して、少なくとも月に一回はエンジンに火を入れる」「毎日の足としてガンガン使う」など、いろいろな意見が出てくると思います。しかし「このクルマの素晴らしさをみんなで分かち合いたい」と願い、個人で乗る以外の方法を考える方はどのくらいいるでしょうか?


今回のドイツ現地レポは、T1と出会ったことで、ベルリンで観光サービスを始めたチーム「T1-Berlin」について紹介します。


1965年製ワーゲンバスに乗って



「T1-Berlin」は、フォルクスワーゲン・T1・サンバ、いわゆる「ワーゲンバス」と、タイプ1を1台ずつ所有する小さなチームです。


T1はドイツでは「Bulli」の愛称で親しまれ、サンバはそのバスタイプ。「T1-Berlin」が所有するT1は1965年製で、大小20以上の窓やサンルーフよる非常に明るい室内が特徴です。この個体は40年以上アメリカのカリフォルニアで使用され、700時間以上もの時間を費やしてフルレストアが施されたのち、2014年にドイツに里帰りを果たしました。


一方のタイプ1「ビートル」も同じく1965年製で、オリジナルの状態をできるだけ残しながら、注意深く維持されています。現代的なカーオーディオはグローブボックス内に収納して、インテリアの雰囲気を崩さないようにするなど、そのこだわりは細部に及びます。


「T1-Berlin」は、この2台を使って「観光ツアー」「ウェディングサービス」「イベントサービス」の、3つの業務を行なっています。


「観光ツアー」はT1を利用して、ベルリンやその周辺都市であるポツダムの観光名所を回るガイドツアーです。ワーゲンバスの広い車内を利用して、大人7人まで乗車可能です。コースは「2時間コース」「1時間コース」、そしてオリジナルのルート構成とホテルへの迎車までを含めた「プライベートコース」の3種類が用意されています。



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情報提供元: 外車王SOKEN
記事名:「 希少なワーゲンバスでベルリン観光!極上のVW・T1で様々なサービスを提供する「T1-Berlin」をご紹介