part3からレストアについてよりリアルに書きはじめたのだが、前回のブレーキに引き続き、今回は水回りについてまとめてみることにする。エンジンを冷却する重要な部分であり(水冷の場合)、旧車を購入した際は必ずチェックしておきたい部分でもある。



水回りのレストアは必要なのか?


良心的なショップでレストアされた個体を購入するのであれば、水回りのたいていの箇所はオーバーホールされていると思われる。しかし、現在は良心的なショップ自体が確実に減ってきているように思う(そのあたりについては、またの機会に詳しく書く予定)。これまでの経験を振り返ってみると、水回りに関していい加減なショップが特に多い印象だ。そんな事情もあり、旧車に関して言えば、ラジエター液を交換しただけで果たして大丈夫なのであろうか?と思ってしまう。


著者の場合、長く放置されていたMGBの水回りのレストアに着手したとたん、次から次へと問題点が出てきた。最終的に、これがひとつの原因でエンジンのオーバーホールまで行うことになってしまったのだから、安易に考えられる部分ではないのである。


エンジン冷却に必要なレストアパーツは?


これは、あくまで水冷エンジンを例に挙げた説明である。


我が家のガレージに収まる乗り物たちを考えてみたら、水冷エンジンはMGBしかなかった(笑)。MGB以外では、フィアット 500、1992年製のハーレーダビッドソン、1980年製のベスパといったラインナップだ。MGB以外はすべて空冷エンジンなので、この点にだけ関しては問題ないといえる。



話がそれてしまったが、水冷エンジンに関する水回りで、できれば交換やオーバーホールした方がよい事例を下記に挙げてみた。


1.ウォーターポンプの交換

2.サーモスタットおよびシールの交換

3.ホース類およびジョイント部分やクランプの交換

4.ヒーターコックの交換

5.ラジエター内の洗浄

※実際はヒーターのラジエターやエンジン内のウォーターラインなど、後々トラブルになる部分もたくさんあるのだが、今回は割愛する


水回りのオーバーホールを行う



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情報提供元: 外車王SOKEN
記事名:「 旧車のレストアについて考える[part4:ラジエター編]