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そしてボクの場合だが、クルマに対してなんらかの「新しいモノ」を求め、期待している。
その「新しいモノ」とは、クルマに使用される新しいテクノロジーであったり、またまた自動車メーカーの考え方であったり様々ではあるが、共通するのは「何か経験したことがないモノ」「生活を変えてくれる何か」ということだ。
たとえば、ボクの友人でこういった例があった。
彼はマスタングが好きだった。
マスタングの走りやスタイルが好きだったわけではない。さらに、アメ車やアメリカンマッスルが好きだということでもなく、ただ単に「マスタング」という存在そのものに憧れを抱いていたようだ。
果たして彼は憧れのマスタングを手に入れるが、そこで彼のライフスタイルは一変した。
それまで彼はとくに「アメリカ贔屓」というわけではなかったが、マスタングを購入して以来、何もかもがアメリカ志向へと変化したのだ。
聴く音楽はブルース・スプリングスティーンになり、アメリカの食べ物を愛し、着る服はリーバイスやラルフローレンのようにアメリカンブランドを選ぶようになり、アメリカに関する小物を集めるようになった。
これは端的な例ではあるが、クルマの存在が彼のライフスタイルを変えたということになる。
ただ、ぼくもイタリア車に乗るようになってからは、イタリアの服や小物、食べ物を積極的に選ぶようになったと思う。
こういった例を見るに、間違いなくクルマがそのオーナーに及ぼす影響というものはあるようだ。