災害で断水が発生したら、給水所から水をどのように運べば良いでしょうか?ポリタンクなどの容器が無くても、ゴミ袋とリュックだけでできる「給水リュック」で代用が可能です。その作り方と、水をもらうことができる「災害時給水ステーション」について紹介します。


「災害時給水ステーション」とは?

東京都水道局によると、災害等で断水が発生した際には公園や学校、給水所、浄水所などで給水を受けることができ、「災害時給水ステーション」という名前がついています。ここで、成人が1日に必要な飲料水の量である3リットルを目安として水をもらうことができます。

災害時給水ステーションの位置は、東京都水道局のHPやアプリで確認できます。また、避難所や給水車を使った給水ステーションも開設されます。災害時給水ステーションの開設状況は、水道局のHPや水道局のアプリ、水道局の掲示物や、広報車の放送、ビラやラジオ放送、などで確認できるので、確認をしてから向かうようにしてください。夜間・休日であっても開設できるように体制を整えているそうです。

東京都以外の自治体でも、webで「自治体名」と「災害時・給水」などと入力をして調べると、確認することができるので、お住いの地域の給水所について、ぜひ今調べておきましょう。

引用:東京都水道局 災害時に水を配る場所 ~災害時給水ステーション~


給水リュックの作り方

給水リュックの作り方を解説します。
必要なものは、ゴミ袋2枚とリュック1個です。作り方は、ゴミ袋を2枚重ねにしてリュックに入れるだけ。内側のゴミ袋の中に水を入れて持ち運ぶので、内側を汚れた手などで触らないように注意してください。また、リュックに他の物が入っていると、袋が破れる可能性があるので、ゴミ袋以外は何も入れないようにしてください。キーホルダーなども外した方が安心です。

内袋の中に水を入れたら、内袋・外袋のそれぞれの口を固く結び、水を運びます。リュックが倒れることが無いように、しっかりと手で押さえながら水を入れると良いでしょう。


水を入れて背負ってみる

給水リュックに水10Lを入れて背負ってみました。おおよそ10kgという事で、ずっしりとした重みを感じました。背負う際には、一度ベンチや段差など少し高いところにリュックを置いて、しゃがみこんでから背負うようにすると、体を傷めずに済みそうです。リュックが体に密着するように、肩紐の長さを調整すると重さが軽減されそうです。

東京都水道局によると、災害時給水ステーションは「住まいからおおむね半径2kmの距離内に1か所として開設する」としています。2kmは徒歩で20分~30分程度の距離ですが、10kgの重さの水を運ぶのは少し難しそうです。少ない量の水を複数人で運んだり、給水ステーションまでの道のりに段差や坂が無い場合は、キャリーケース、キャリーカートなどを活用するのも良いかも知れません。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 断水時に水を運ぶ「給水リュック」の作り方!災害時給水ステーションについても解説