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二十四節気は、一年の太陽の動きを、24等分にして決められており、その瞬間を指すこともあれば、そこから始まる期間を指すこともあります。2024年は、11月7日に立冬を迎え、暦の上では冬となりましたが、次に迎えるのは11月22日「小雪(しょうせつ)」です。
小雪とは、暦の上では「寒くなって雪が降る頃」を表しています。雪は、雲の中にある「細かい氷の粒」に、まわりの水蒸気がついたものです。これが落ちてくる時に、地上付近で気温が高いと、途中でとけてしまい、雨に変わります。一方、地上付近で気温が低いと、そのまま落ちてくるので、雪として降るのです。
湿度にもよりますが、地上付近の気温が2℃以下だと、雪やみぞれとして降ることが多くなります。
一般的に、西に高気圧、東に低気圧といった「西高東低」の気圧配置になると、日本海側では雪の量が多くなりますが、低気圧が本州の南を通過する時には、太平洋側でも雪の降ることがあります。
ただ、初雪のタイミングは、地方によって大きく違います。
各地の初雪について、平年日(統計期間1991~2020年)を見ますと、札幌は10月28日、仙台は11月17日と、二十四節気の「小雪」よりも早くなっています。新潟は11月23日です。一方、広島は12月8日、福岡は12月16日、名古屋は12月18日、高知は12月21日、大阪は12月26日と、東海~九州では12月に入ってから初雪を迎える所が多くなっています。そして東京は、年が明けた1月3日です。
では、2024~2025年の冬、雪の量はどうなるのでしょうか?
気象庁が、11月19日に発表した「3か月予報」によりますと、北日本~西日本の日本海側では、雪の降る量は「平年並みか多い」となっています。冬型の気圧配置が強まる時期があるため、大雪になる可能性があります。
一方、太平洋側では、降雪量については、予報が発表されていませんが、降水量を見ますと、東日本や西日本で「平年並みか少ない」と予想されています。ただ、これは冬全体の降水量なので、低気圧が通るタイミングで気温が低いと、一時的に、まとまった雪が降る可能性もあります。
なお、これは2024年11月19日に発表された情報ですので、必ず最新の情報を確認してください。
実際に雪が降ると、生活に大きな影響をもたらしますが、特に、シーズン最初の雪は、普段、雪に慣れている方でも、注意が必要です。
車の運転をする際は、雪道用タイヤを必ず装着しましょう。チェーンや冬用タイヤの準備は、雪が降る前に、早めに準備してください。
また、急ブレーキ・急なハンドル操作・急な発進・急な車線変更など「急」の着く運転は、絶対にやめましょう。雪道では、あせらずに、時間に余裕を持った運転を心がけてください。
そして、東京など、普段あまり雪の降らない所では、少しの雪でも、交通機関に大きな影響が出る恐れがあります。雪のシーズンを迎える前に、滑りにくく耐水性のある靴を用意するなど、早めの雪対策を、心がけてください。