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冬に電気代が上がる原因は何でしょうか?まず、冬になると日没の時間が早まるため、照明を使う時間が長くなります。また寒くなると室内にこもることが多くなるため、テレビやインターネットなどの使用量が増えるといったことも、電気代を上げてしまう要因の一つになります。
ですが、一番の要因はエアコンの消費電力です。一般的に、エアコンは夏より冬の方が消費電力が大きいと言われています。なぜなら、エアコンは屋内と屋外の気温差が大きいほど消費電力が大きくなるからです。例えば夏は外の気温が35℃ぐらいだとして、エアコンを25℃でつけた場合、その差は10℃です。冬場は外の温度が0℃を下回ることもあるので、夏と同じく25℃でエアコンをつけると、その差は25℃となります。そのため温度差が大きい冬の方がより電気代が高くなるんです。
電気代は主に「1時間当たりの電力料金」と「使用時間」から計算できます。「1時間当たりの電気料金」は、全国の電気料金を踏まえて目安とされている、1kWあたり31円(税込)という値と、実際に使用する電化製品の消費電力を掛け合わせることで計算できます。
それでは、消費電力750ワット(0.75kW)十畳用のエアコンを例に計算していきましょう。
まず、1時間あたりの電気料金は「31×0.75=23.25円」となります。次に、エアコンを1日12時間使用すると「23.25×12時間=279円」になり、この金額が一日あたりのエアコンにかかる電気代となります。
ここで節約のためにエアコンの設定温度を1℃下げてみるとどうでしょうか?冬にエアコンの設定温度を1度下げた場合、エアコンの消費電力量は、下げる前と比べ10%程度削減されるとされているので、279円から1割安くなると考えて「279×0.1=27.9円」と計算できます。ですので、エアコンの設定温度を1℃下げると1日当たり約28円お得になることが分かります。
エアコンは毎日使う方が多いと思いますので、1が月で考えると868円、11月~3月の冬の5か月間で考えると4,228円もお得になるんです!ちょっとした工夫でこれだけ節約できるのであれば、試してみたいと思う方も多いのではないでしょうか?
節約に走りすぎて体調を崩してしまっては元も子もありません。
そこで、「冬の節電のコツ」、体感温度を上げるためにおすすめの方法3つを紹介します。
①空気を循環させる
・エアコンの設定で風向を下に向ける。
・サーキュレーターなどで空気の流れを作り、暖かい空気が下に行くよう空気を循環させる。
※室内では暖かい空気は上に行く性質があるため、暖かい空気を下に送ることが大切です。
②室内で厚手の服を着る
・厚手の服や熱を逃がしにくい生地の服を室内着にすることで、体感温度を上げることができます。
③窓に目張りをする
・市販の目張りテープや断熱シートなどを窓に貼ることで室内の暖かい空気を逃がさず、また寒い外気が室内に入ってくるのを防ぎます。
・目張りテープや断熱シートなどがない場合でも、段ボールをカーテンと窓の境目に敷くだけで保温効果が高まります。
今年の冬は年末年始頃から寒さが厳しくなり、1月は平年より気温が低くなる見込みです。無理のない範囲で節電を心掛けていきましょう!
動画解説:橋本 紘典