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9月9日は「重陽の節句」です。中国では古くから、奇数を「陽数」、偶数を「陰数」とよび、陽数は縁起が良く、陰数は縁起が悪いとされていました。陽数は奇数なので1、3、5、7、9…。暦では陽数が重なる日を節句とし、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日に行事が行われていました(1月は1日ではなく7日)。
9月9日は陽数の最大値である9が二つ重なる日なので「重陽の節句」とされ、五つの節句の最後を締めくくる行事が行われていました。旧暦の9月9日は現代の10月中旬にあたり、ちょうど菊が美しく咲く時期でもあるので、「菊の節句」ともよばれ、菊の香りを移した「菊酒」を飲んで邪気を払い、栗ご飯を食べたりして、無病息災や長寿を願います。今年の9月9日は、部屋に菊の花を飾って、重陽の節句を楽しんでみてはいかがでしょうか。
9月9日は9が二つ並んでいることから、「きゅう(9)きゅう(9)」の語呂合わせで「救急の日」となりました。救急医療や救急業務について国民に広く正しい理解を深めてもらい、救急医療に携わる人たちの士気を高めることを目的とし、1982(昭和57)年に定められました。
一般財団法人 救急振興財団では毎年「救急の日」のポスターを作成し、全国の消防機関などに配布しています。2022年のポスターは「その一手が命をつなぐ」。駒の動きひとつで勝負が決まる将棋の対局と同じように、救命活動の現場も緊張感があります。私たち一般市民が咄嗟のときに大きな声で助けを求めたり、AEDを使ったり、心肺蘇生を行ったりするなど、一人ひとりの行動が重要な“一手”であり、それが救命につながるということを伝えるポスターです。
手のひらサイズのミニカーでおなじみの「チョロQ」。1979(昭和54)年に誕生、翌年「チョロチョロ走るキュートなクルマ」をコンセプトにタカラトミーから発売され、以後40年以上もの間、子どもから大人までに愛されているロングセラーのミニカーです。幅約3~4cmのボディを後ろに引いてパッと手を離すと、ビューンと勢いよく走るチョロQは、誰もが一度は触れたことがあるのではないでしょうか。
9月9日は「チョロQの」の日。これまでに、累計3000車種以上、約1億5000万個以上ものチョロQが販売されています。2022年9月9日の「チョロQの日」には、「チョロQ」の派生商品、「Q’s(キューズ)」シリーズが発売されます。このミニカーは、ボディはチョロQですが、タイヤを手足のように動かすことができるので、様々な背景の前で“ポージング”することにより“映え”写真を楽しむことができそうです。
9月9日は、食べもの関連の記念日もたくさんあります。
まずは、ケンタッキー・フライド・チキンの創業者、カーネル・サンダース。彼の誕生日が9月9日です。日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社は2003(平成15)年、この日を「カーネルズ・デー」と名づけました。カーネルがケンタッキーのオリジナルチキンのレシピを編み出してから80年以上。今もなお、その味が守り続けられています。
お肉の次はお寿司。9月9日は「手巻寿司の日」です。カニカマなどでおなじみの株式会社スギヨが2006(平成18)年に記念日登録しました。食卓で海苔を「く(9)るく(9)る」して食べる手巻寿司の具として、もっとカニカマに親しんでほしいと制定しました。今では、見た目も味も本物そっくりなカニカマもあり、いろいろなメディアで取り上げられて話題になっていますね。
お寿司の次はスイーツ。9月9日は「秋のロールケーキの日」です。洋菓子の製造販売を行う株式会社モンテールが提唱し、2006(平成18)年に認定されました。モンテールといえば、シュークリームやワッフルなど、袋に入った洋菓子でおなじみですが、「手巻きロール」シリーズも人気の一品。9月9日の9と9は、「くるくる」「キュッキュッ」とロールケーキを手で巻くときのイメージに似ていて、さらに、「9」の文字そのものがロールケーキに見えることから、この日を秋のロールケーキの日としたそうです。
食べもの全体として、9月9日は「食べものを大切にする日」でもあります。2009(平成21)年に、財団法人ベターホーム協会が制定しました。料理教室の開催や料理本の出版などで、食べものを大切にする心と技術を提案しているベターホーム協会は、9月9日が無病息災、長寿、収穫を祈る重陽の節句であり、「食べものを捨てない(ナイン)、残さない(ナイン)」の語呂合わせから、この日を「食べものを大切にする日」と制定し、「食べものを大切にして、健康に」、の願いを込めました。
旧暦の9月9日は、現代でいうと10月中旬ごろにあたります。10月は菊が美しく咲く時期。今年も菊を愛でつつ、おいしいものを食べて秋を楽しみたいですね。