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まずはキャンプにポータブル電源があったらできることを、リストアップしていくことからはじめましょう。ポータブル電源を持っていくことで、下記のようなことが可能になります。
・スマートフォンやパソコンの充電
・扇風機の稼働
・電気毛布の稼働
・卓上コンロやホットプレートを使った調理
・冷蔵庫で食材を冷やせる
他にもいろいろとありますが、多くの人が想定する使い方としては、このようなものになるでしょうか。必要なさそうな使い道もありますが、基本的にはポータブル電源があることで、キャンプのストレスやリスクを減らせます。
たとえば扇風機があれば暑さ対策になりますし、冬に小さなお子さんとキャンプをするなら、子どもが風邪を引かないようにするために、電気毛布があると助かりますよね。さらに冷蔵庫があれば、夏場に食材を腐らせずに済みます。
しかも災害の備えとしても使えるわけですから、持っておいて損はありません。でも、やっぱりどこかすっきりしないという人もいるかもしれません。
ポータブル電源があればキャンプが快適になる。これは正しいことを言っているようで、実は矛盾を含んだ説明になります。なぜなら、キャンプを楽しむ人の多くは、快適さを求めているのではなく、むしろ不便であることを楽しんでいるためです。
ホテルではなくテントに泊まるのは、そこに非日常のワクワク感があるから。失敗してでも炭や焚き火を使って調理したいのは、そのほうが美味しく感じるから。快適さや便利さを求めるなら、最初からキャンプを選びません。
ただし、どれくらいの不便さがいいのかは、人によって答えが違います。
火を起こすのにファイヤースターターを使う人もいれば、バーナーで一気に着火する人もいますよね。キャンプが快適になるアイテムをどこまで使うかには正解がなく、それぞれが1番楽しめる方法を選べるというのが、キャンプの魅力でもあります。
そういう意味で、ポータブル電源を使ってもいいですし、使わなくてもまったく問題はありません。ポータブル電源を導入すべきかどうかは、キャンプスタイルによって異なりますので、他の人の意見はあまり気にせず、自分の基準で決めましょう。
いざポータブル電源を購入しようとすると、その種類があまりにも多くてどれを選んでいいかわからないという人もいるはずです。たしかに何も考えずに購入すると失敗しそうなので、ここでは後悔しないポータブル電源の選び方をご紹介します。
まず容量ですが、防災をメインに考えるなら1,000Wh以上のポータブル電源を選びましょう。ただし容量が大きくなるほど重くなるため、キャンプでも使うことを考えると1,000Wh前後がおすすめです。キャンプでの使用のみを考えるなら、500~700Wh程度で構いません。
あとは定格出力と出力ポートをチェックしましょう。定格出力が小さいと電気毛布や電気ポットなどを使えない可能性があります。使用用途を決めたら、それらを稼働させられるだけの定格出力と必要な出力ポートを備えているかどうかを確認してください。
他にもAC出力の波形や安全性などもチェックしておいたほうがいいのですが、大手メーカーのポータブル電源を選んでおけば基本的に問題ありません。安いという理由だけで選ぶのではなく、信頼できるメーカーの商品の中から選びましょう。
参考
Jackery ポータブル電源の選び方
キャンプにポータブル電源を持っていくかどうかは、不便をどこまで楽しみたいかによって変わります。このため、キャンプ仲間がいる場合には、それぞれの考え方を尊重することも大切です。自分にとって必須のアイテムでも、他の人にとってはそうでない可能性があります。
ポータブル電源はキャンプのあり方を大きく変えてしまうくらい、インパクトのあるアイテムですので、ついつい周りの人に勧めたくなりますが、「小さな親切、大きなお世話」になってしまう可能性があるので気をつけましょう。
とはいえ、キャンプにポータブル電源は不要という人でも、防災を考えたときには持っておくと安心ですよね。まずは、自然災害への備えとして購入しておき、試しにキャンプで使ってみるのもいいかもしれません。
それでキャンプが楽しくなったら次回以降も利用し、必要ないと感じたら置いていく。そのようなスタイルで試してみるのはどうでしょう。