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山小屋の宿泊に予約が必要かどうかは、山小屋ごとに判断が違います。ただ最近は予約が必要な山小屋が増えており、予約なしで当日お願いしても断られる可能性があります。そうならないためにも、宿泊予定の山小屋には予約を入れておくのが基本です。
急な天候悪化などで、予定通りたどり着けなかったら困るから、その場で判断したいという人もいるかもしれません。その気持ちはわかりますが、山は計画を立てて楽しむもの。行きあたりばったりで宿泊先を決めるのではなく、山小屋はきちんと確保しておくべきです。
ちなみに予定通り予約した山小屋にたどり着けない場合には、きちんとキャンセルの連絡を入れるようにしてください。連絡なしでキャンセルすると、何かトラブルが発生したのではないかと、山小屋のスタッフが心配することになります。
不要な心配をかけないためにも、必ずキャンセルの連絡を入れて、キャンセル料が発生する場合には翌日に支払いに行きましょう。
宿泊スペースのスタイルは、山小屋ごとに異なります。相部屋でもゲストハウスのように2段ベッドでスペースを確保している山小屋もあれば、狭いスペースに雑魚寝になる山小屋もあります。共通しているのは、プライバシーはほとんどないという点です。
そのような山小屋で快適に過ごすには、まずはしっかりと挨拶をすることです。同じ部屋になった人や、自分のスペース近くの人には「よろしくお願いします」と伝えておくだけで、トラブルを回避しやすくなります。
ただし、挨拶をしたから何をしてもOKというわけではありません。基本的には大きな声で会話をしないことと、大きな物音を立てないように心掛けましょう。山小屋は声が響きやすいので、自分たちは声を抑えているつもりでも、他の人には大声に聞こえることがあります。
そうならないためにも、できるだけ就寝スペースでの会話を控えて、周りの人たちの迷惑にならないように気をつけてください。
山小屋で気をつけなくてはいけないのが、トイレと水の取り扱いです。山小屋にもよりますが、水洗トイレが用意されている山小屋は少なく、バイオ式トイレや汲み取り式トイレのケースが多く、しかもトイレの使用が有料になっているケースもあります。
水も豊富に用意されているわけではなく、山小屋によっては飲水でも有料になるケースがあります。水に余裕がある山小屋でも水を出しっぱなしにするなど、無駄にするような使い方をしていると叱られることもあります。
悩ましいのは、トイレも水も山小屋ごとに取り扱いが違うという点です。このため、山小屋にチェックインしたら、必ずトイレと水の取り扱いについて確認しておきましょう。
ちなみにトイレや飲料水が有料だった場合には現金払いになりますので、できるだけお釣りのないように小銭を用意しておきましょう。100円玉を多めに用意しておくと、飲み物の購入やトイレ代の支払いをスムーズに行えます。
山小屋は日常生活と比べるとすべてのスケジュールが早めで、21時を消灯時間にしているケースがほとんどです。これにともない、夕ごはんも早めに設定されていますので、山小屋にはできるだけ早めに到着しておきましょう。
何時に到着すればいいかは山小屋ごとに違いますが、15時到着を目指すのが一般的です。ただし、山小屋によっては15時では遅いとされることもあるので、予約するときに何時までに到着すればいいのかを聞いておきましょう。
想定外のトラブルなどで到着予定時間までに到着できそうにない場合には、早めに山小屋に連絡するのも忘れないようにしてください。もちろん携帯電話が使えることが前提になりますが、連絡なしで遅れた場合にはキャンセルと判断されて、夕ごはんなしになる可能性もあります。
理不尽に感じるかもしれませんが、それが山小屋のルールです。きちんとルールを把握していないと、せっかくの登山が散々な思い出になってしまいます。そうならないためにも、宿泊する山小屋のルールを事前にしっかりと確認しておきましょう。