水着に使われる生地には複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。
海やプールに行くための水着を新調するのなら、素材の種類やそれぞれの特徴をチェックした上で、ニーズに合った水着を選びましょう。

今回は、水着の生地に使用される素材の種類や、水着選びのコツ、水着をお手入れする方法を紹介します。


水着の生地に使用される素材の種類

水着の生地に使用される主な素材と、それぞれの特徴をみていきましょう。

■ナイロン
石油を原料とするポリアミドという合成樹脂から作られた繊維です。摩耗や摩擦への耐久性長けている上、低温にさらされても硬くなりにくいので、多くの水着に多用されています。肌触りが良いところも特徴のひとつです。

■ポリエステル
ペットボトルと同じポリエチレンテレフタレートと呼ばれる化学物質を、高温で融解して作った繊維です。速乾性に長けているので、水に濡れても乾きやすいところが特徴です。また、耐久性にも優れており、長く着用することができます。

■ポリウレタン
イソシアート基と水酸基を有する化合物を重付加して作られた化学繊維です。ゴムのような伸縮性を持つため、体にぴったりフィットし、かつ動きを妨げないところが特徴です。

ポリウレタン単体で使われることは少なく、ナイロンやポリエステルなどと組み合わせて使用されるのが一般的です。アメリカでは「スパンデックス」とも呼ばれています。

■ハイテンションニット
糸のループを縦方向に連続で編み上げて作った生地のことです。伸縮性に長けており、さまざまな動きをしても均一のフィット感をキープできます。同じく伸縮性の高いポリウレタンを用いて作られるケースが多いようです。


水着選びのコツ

自分に合った水着を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

■1.体のサイズを測ってから選ぶ
水着は大きすぎるとブカブカになってスムーズに泳げなくなりますし、逆に小さすぎると圧迫感で呼吸が苦しくなってしまいます。

自分にぴったりの水着を購入するためには、男性ならウエストを、女性ならバスト・ウエスト・ヒップのスリーサイズをそれぞれ測り、自分のサイズを確認することが大切です。

■2.はっ水性・速乾性などの機能性をチェックする
水着は使われている生地や加工によってはっ水性、速乾性に差が出ます。速乾性重視ならポリエステル製の水着を、はっ水性重視ならはっ水加工を施した水着をそれぞれ購入するのがおすすめです。

水着の機能性は商品説明などに記載されていますので、よく読んでニーズに合っているかどうか確認しましょう。

■3.色・デザインに注意する
トレンド感の強いものは流行が変わると「時代遅れ」とみなされる可能性が高く、あまり長く着用することができません。今後、長く着用する予定なら、なるべくベーシックな色、デザインのものを選んだ方がよいでしょう。


水着をお手入れするときの流れ

いくら耐久性に優れた水着を購入しても、お手入れを怠ると生地が傷み、短期間で劣化が進んでしまいます。お気に入りの水着を長持ちさせたいのなら、正しい方法と手順でお手入れすることを心がけましょう。

ここでは水着をお手入れするときの流れをご紹介します。

■1.洗濯表示をチェックする
水着の中には、家庭用洗濯機での洗濯を推奨していないものもあります。初めて水着を洗うときは、必ず洗濯表示をチェックし、家庭用洗濯機で洗えるかどうかを確認しましょう。

洗濯おけのイラストに数字が入っているマークは家庭用洗濯機で洗うことができます。[注1]

一方、洗濯おけのイラストに手のマークが記載されているものは、手洗いによる洗濯処理ができることを意味しているため、洗濯機を使わずに手洗いしましょう。

[注1]消費者庁:洗濯表示(平成 28年12月1日以降)

■2.洗濯ネットに入れる
家庭用洗濯機OKの水着でも、そのまま洗うと型崩れする可能性があるので、必ず洗濯ネットに入れます。女性用水着で胸パッドが取り外せるものは、あらかじめ外してからネットに入れます。

ファスナーがついている場合はすべて閉じ、飾りがついているものは裏返してから洗濯するのがポイントです。

■3.ソフトコースで洗う
水着のみを洗濯機に入れ、おしゃれ着用の洗剤を投入し、ソフトコースまたはドライコースで洗濯します。長く洗う必要はなく、2~3分ほど洗濯すればOKです。

■4.水気を拭き取って干す
水着は脱水にかけず、大判のタオルなどで挟み込み、ぽんぽんと叩くようにして水気を拭き取ります。水気を切ったらハンガーにかけ、風通しの良い場所で陰干ししましょう。ピンチなどを使うと跡が残ってしまうので要注意です。


水着を選ぶときは素材の種類や特徴を比較することが大切

水着に使われる生地は、種類によって特徴や機能に違いがあります。目的や利用シーンなどに合わせて、適切な素材の水着を選ぶことが大切です。

また、着心地を重視するのなら、あらかじめ自分の体を測定し、ジャストサイズの水着を選ぶことを心がけましょう。長く着用する予定なら、色やデザインにもこだわるのがポイントです。

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情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 水着の生地に使用される素材の種類や特徴とは?選び方のコツも紹介