洗濯しようとしたら洗濯洗剤が切れていたという経験をしたことがある方は、意外といるのではないでしょうか。
洗剤を買いに行ければ良いのですが、洗濯機を回す朝の時間帯はなにかと忙しく、諦めてしまう人も多いかもしれません。
洗濯洗剤がなくても、身近にあるものを代用して洗濯することも可能です。
しかし、洗濯洗剤と同じくらいきれいに洗うことができるのでしょうか。
今回は、洗剤なしで洗濯するときに役立つ便利なアイテムや、洗濯洗剤を使わずに洗濯する場合のメリット・デメリットについて解説します。


洗濯洗剤なしでもきれいになる?洗濯を手助けするアイテム3つの紹介!

洗濯洗剤がないと、汚れをきれいに落とせないのでは…と不安に思う方も多いのですが、身近にあるアイテムを使えば、汚れ落としをサポートすることができます。
ここでは、洗剤がないときに洗濯を手助けする便利なアイテムを3つご紹介します。
■1.重曹
掃除やふくらし粉として使用される重曹ですが、実は洗濯にも活用することができます。重曹の性質は弱アルカリ性であるため、油や手垢、皮脂といった酸性の汚れを落とのに適しています。特に皮脂汚れは黄ばみの原因になるため、襟元や袖口、脇の下などの汚れが目立つYシャツや白いTシャツを洗うときに重宝します。
また、消臭や殺菌効果も期待できるため、部屋干し臭対策にもなります。重曹のみで洗濯するときは、重曹大さじ2に加え、過炭酸ソーダを大さじ1使用します。重曹は水に溶けにくいので、ぬるま湯で溶かしてから洗濯機に入れましょう。
■2.クエン酸
オレンジやレモンといった柑橘類の酸味成分であるクエン酸は、酸性の性質を持っているため、アルカリ性の汚れ落としに適しています。アルカリ性の汚れとは、水垢や石けんかす、尿汚れなどで、一度付着すると硬くなるのが特徴です。
クエン酸も重曹と同じく消臭効果が期待できますので、汗臭や体臭、部屋干し臭対策にもなります。洗濯洗剤の代わりにクエン酸を使用する場合は、洗濯に使う水1Lに対し、1gのクエン酸を投入します。なお、クエン酸は水に溶けやすい性質を持っているので、そのまま粉末洗剤のように使用してOKです。
■3.洗濯ボール
洗濯ボールとは、洗濯槽内に入れて洗濯機を回すだけで、さまざまな効果を発揮してくれるアイテムのことです。期待できる効果はボールの形状・素材によって異なりますが、中でもボールの中にセラミックやマグネシウム成分が入っているタイプは、化学反応によってアルカリイオン水を生成し、衣類に付着した汚れを分解しやすい状態する作用があるといわれています。
衣類と衣類の間にボールが入ると洗濯物同士が絡みにくくなり、シワ防止になるところもメリットのひとつです。


洗濯洗剤なしの場合のメリット

洗濯洗剤なしのメリットは、なんといっても経済的であることです。
前項で紹介した洗濯を手助けするアイテムの重曹やクエン酸、洗濯ボールは、100円ショップでも気軽に購入できます。
洗濯ボールは、形状や機能などによっては、100円ショップで手に入らない場合がありますが、繰り返し使用できるので、1,000円近いものでも長い期間使用すれば、1回あたりのコストは低くなります。
また、重曹やクエン酸は、すすぎは1回で済むので節水にも効果的です。
肌にも優しいので、敏感肌の方でも安心して使用できますし、香りがないため、人工的な匂いが苦手な方にも最適です。


洗濯洗剤なしの場合のデメリット

洗濯洗剤なしで洗濯するデメリットは、やや手間が増えるところです。
一般的に、衣類の汚れは酸性・アルカリ性が混合しているケースが多いので、重曹やクエン酸を使う場合はどちらも投入しなければなりません。
また、洗濯ボールは熱に弱いため、乾燥機にかけるときは一度洗濯が終わった時点でボールを取り出す必要があります。
乾燥機一体型の洗濯機なら、通常は洗濯から乾燥までノンストップで稼働させることができるので、再度乾燥機をセットしなければならないのはかなりの手間となります。
また、簡単な汚れなら洗剤なしでも問題なく落とすことができますが、頑固な汚れは重曹やクエン酸、洗濯ボールだけでは落とせない可能性があります。


さまざまなアイテムを使えば洗濯洗剤なしでも衣類を洗える

洗濯するときは洗剤が必要不可欠と思われがちですが、実際は重曹やクエン酸、洗濯ボールなどのアイテムを使えば、洗濯洗剤なしでも衣類を洗うことが可能です。
一般的な洗濯洗剤には人体に害を与える可能性のある合成界面活性剤が含まれていますので、「市販の洗剤で肌荒れした」という方は、これらのアイテムを使って洗剤なしの洗濯にチャレンジしてみるのもひとつの方法です。
ただ、頑固な汚れは洗剤なしだと落ちにくい可能性がありますので、目立つシミや汚れがある場合はあらかじめ下洗いするなどの工夫を取り入れるとよいでしょう。
毎日のお洗濯を効率よく行いたい!という方は、天気予報専門メディア「tenki.jp」で公開している洗濯指数を参考にしてください。その日の天気や気温などに応じて、洗濯物の乾きやすさをわかりやすく表示していますので、洗濯日和のタイミングを一目でチェックできます。洗濯指数は10日先まで掲載されていますので、毎日のお洗濯計画にぜひご活用ください。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 洗濯に洗剤は必要なし?メリットやデメリットについても紹介