日本列島では、冬になると日本海側を中心に大雪に見舞われることが多々あります。
大雪になると予想された場合には、数日前から気象庁などが注意・警戒を呼びかけますが「JPCZ」という言葉が出てきたときは注意が必要です。

JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)


JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)

JPCZとは…
Japan sea=「日本海」
Polar air mass=「寒帯気団」
Convergence=「収束」
Zone=「帯」
の頭文字をとったものです。
冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。
この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。こうしたJPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などです。JPCZによって雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むため、大雪となることが多々あります。


夏は「線状降水帯」冬は「JPCZ」に要注意!

近年、豪雨が続き急速に知名度を得た「線状降水帯」のように、毎年のように大雪が続けば「JPCZ」も市民権を得る日が近いかもしれません。
「JPCZ」と聞いたら大雪に備えるようにしましょう。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 「JPCZ」ってなんだ? 大雪をもたらす雪雲のライン メカニズムを解説