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お正月に親戚やお世話になった人のもとへ挨拶に伺う際の服装は、正装が基本です。男性ならスーツ、女性は和装か、あるいはワンピースなどのきれいめな服装を心がけましょう。
かつて日本のお正月といえば、着物で挨拶まわりに伺うのが一般的でしたが、最近は洋式のお宅がほとんどで、食事や談話もリビングでといったケースが増えていますので、着物で伺うとかえって気を遣わせてしまう可能性があります。
事前に訪問するお宅の風習をチェックしてから挨拶に伺うという方法もありますが、着物でなくても失礼にはあたりませんので、わざわざ着付けする必要はないでしょう。上に羽織るアウターは、チェスターコートやトレンチコート、ノーカラーコートなど、シンプルできれいめなものをチョイスするのがおすすめです。ダウンのジャケットやコートでも問題ありませんが、カジュアル過ぎるデザインは避けた方が無難です。
正月の挨拶まわりは古くからあるしきたりですので、服装を選ぶときは最低限のマナーを遵守することが大切です。
ここでは、正月の挨拶で注意したい基本的な服装マナーを全部で4つ紹介していきます。
■1.ラフな服装は避ける
相手が気の置けない親戚であっても、カジュアル過ぎる服装はNGです。スウェットやパーカー、ジーンズといったラフな服装は避け、折り目正しい清楚な服装を意識してコーディネートしましょう。
■2.露出度の高い服装は避ける
胸元が開いたトップスや、丈の短いスカートなど、露出度の高い服装は裂けた方が無難です。スカートを履く場合は膝下丈を意識し、必ずストッキングを着用しましょう。
■3.派手な色遣いの服装は避ける
赤や青、黄色など原色系の派手な色を採り入れた服装はラフな印象を与えてしまいますので、お正月の挨拶回りには適しません。男性はブラックやネイビー、グレーなど落ち着いた色のスーツを選びましょう。
女性はモノトーン調や、落ち着いた暖色系のワンピース、アンサンブルなどを選ぶと、しっかりとした大人っぽい雰囲気を演出できます。赤や黄などを採り入れたいときは、ややくすみがかった色を選ぶと落ち着いた印象になります。
■4.アウターや小物は玄関先で脱ぐ
お正月は冷え込みが厳しくなりやすいので、訪問先まではコートや帽子、手袋といったアウターや小物を身につけても問題ありません。ただ、訪問先に到着したら、玄関先でアウターや小物を全部脱いでから室内に上がるのがマナーです。寒いからといって、アウターや小物を身につけたまま室内に入らないよう注意しましょう。
正月の挨拶に伺った際に、相手から好印象を抱かれる服装のコーディネート例を男女別にご紹介します。
■【男性編】スーツorジャケパンでスマートに決めるのがおすすめ
あまり顔を合わせる機会のない親戚のお宅や、普段お世話になっている目上の方へ挨拶に伺うときは、スーツで決めていくのがおすすめです。色はブラックやネイビーなどシックな色をチョイスし、ネクタイも派手な色や柄は避けましょう。冬物スーツならある程度の寒さはしのげますが、昔ながらの広いお宅に訪問する場合は冷える可能性がありますので、保温性の高い機能性インナーを着用していきましょう。
一方、気の置けない親戚のもとへ挨拶に行くときは、テーラードジャケット×パンツの「ジャケパン」スタイルでもOKです。相手との関係性によってはノーネクタイでも失礼にはあたりませんが、「派手な色・柄はNG」「ラフな格好は避ける」という基本はしっかり守りましょう。ジャケット・パンツともに体型に合わせて細身のシルエットにまとめ、落ち着いた色の組み合わせを選べば、スッキリと清潔感のあるコーディネートになります。
■【女性編】無地のきれいめワンピースがおすすめ
ワンピースにはいろいろなデザインがありますが、お正月の挨拶まわりに着ていくのなら、きれいめの無地ワンピースを選ぶのがおすすめです。一見すると地味に見られがちな無地ワンピースですが、生地の質が良く、かつシルエットがきれいなものを選ぶと、清楚ながらエレガントな雰囲気を与えられます。
色はアイボリーやベージュ、カーキ、ライトグリーンといったベーシックなものを選ぶと間違いないでしょう。アクセサリーはつけてもOKですが、きれいめワンピースに石の大きな指輪やイヤリングなどをつけると悪目立ちしますので、控え目なデザインのものを1~2個つけるのが無難です。
正月に親戚やお世話になった人のもとへ挨拶に伺うのなら、清潔感と落ち着きを感じられる服装を選ぶのがポイントです。ラフな服装や派手な色の服、露出度の高い服は避け、男性ならスーツかジャケパン、女性ならワンピースやアンサンブルなど、きれいめなコーディネートを心がけましょう。なお、お正月前後は冷え込みが厳しくなりやすいので、当日の天気や気温などを考慮してアウターやインナーを選ぶことが大切です。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、1日の予想気温をもとにその日に最適なコーディネートを提案する「服装指数」をWEB上で公開しています。服装指数は10日先まで載っていますので、挨拶に伺う日の指数をチェックし、当日着ていく服装の参考にしてみましょう。