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花粉は人にとってアレルギー症状を引き起こす厄介な物質として知られています。しかし積もった花粉は、車にも悪影響を及ぼします。まず車に花粉が付着すると、ボディ全体の黄色い粉が付着し、非常に見た目が悪くなります。付着した量によってはガラスの見通しが悪くなり、視界を遮る原因になることもあります。また、花粉に含まれる「ペクチン」というたんぱく質は、水に溶けると粘り気を帯びる性質があり、ボディにこびりついて花粉シミを作り出します。1度花粉シミになると頑固な汚れになるうえ、放置すると腐食や塗装剥がれの原因にもなりますので、車に花粉が付いたら速やかに除去することが大切です。
車に花粉や花粉シミが付着したときは、以下3つのポイントを参考にしながら丁寧に除去しましょう。
■1.水洗いをする
花粉や花粉シミを除去する際は、まずホースなどを使ってボディ全体に水をかけ、大半の花粉を洗い流します。水をかけずに、いきなりタオルや雑巾などで拭き取ってしまうと、花粉によってボディに傷がついてしまうので要注意です。洗車機を使用する場合も、前準備として必ず水洗いを行いましょう。できれば高圧洗浄機を使ったほうが、ボディのくぼみに水が溜まりにくく、よりきれいに花粉を落とすことができます。
■2.たっぷりの泡で洗車する
花粉によるたんぱく質汚れを落とすには、たっぷりの泡で念入りに洗車する必要があります。泡が少ないと、スポンジと花粉の摩擦で車のボディが傷ついてしまうおそれがありますので、カーシャンプーはいつもより少し多めに使用しましょう。車のボディ全体を泡で覆ったら、少しの間そのまま放置し、汚れを浮かせると花粉や花粉シミを落としやすくなります。泡が乾くまで放置しておくのはやり過ぎなので、車の状態はこまめに確認しましょう。
■3.頑固な花粉汚れは温める
ボディにこびりついた花粉シミは、水洗いやカーシャンプーだけではきれいに落ちないことがあります。そんなときは、ドライヤーやお湯、スチーマーなどを使用して、花粉シミの部分を温めましょう。花粉シミの原因となるペクチンは熱に弱いため、温めると花粉シミが落ちやすくなります。ただ、長時間放置した花粉シミはかなりの高熱を加えないと落ちないので、80度以上の熱を加えても効果がなかった場合は、プロの業者に任せた方がよいでしょう。
車に花粉や花粉シミが付着すると、きれいに落とすまでに時間と手間がかかります。花粉は至る所に飛んでいますので、付着を完全に防ぐのは不可能ですが車への花粉対策をしっかり行っておけば、花粉の付着を少なくすることが可能です。ここでは、車の花粉付着を防ぐために効果的な対策を3つご紹介します。
■1.車をコーティングする
洗車のあと、車にコーティング剤を塗っておくと、花粉はもちろん、ほこりやゴミ、泥などが付着しにくくなります。ワックスにはツヤ出しのための油分が含まれており、逆に花粉がつきやすくなる可能性がありますので、コーティング剤を使用するのがおすすめです。
■2.ガラスに撥水加工を施す
ワックスやコーティング剤が使えないフロントガラスやリアガラスには、市販の撥水コーティング剤を使用するか、または業者に依頼して撥水加工を施しましょう。撥水仕様にすると、ガラスに付着した花粉と水が混ざりにくくなり、ペクチンによる花粉シミの発生を抑えることができます。
■3.車専用のボディカバーをかける
駐車中の花粉付着を防ぎたいのなら、車専用のボディカバーをかける方法も有効です。毎日マイカー通勤している方は毎日カバーをかけたり外したりするのは大変かもしれませんが「プライベート用で週末しか車は使わない」という方は、平日はボディカバーをかけて花粉の付着を防ぎましょう。
花粉シーズンが到来すると、車のボディに花粉が付着し、汚れやシミの原因になります。放っておくと塗装の剥がれや腐食が起こる可能性がありますので、花粉が飛散し始めたら、車にコーティングを施して、花粉の付着を予防しましょう。もし花粉が付着したら、早めに洗車して汚れのこびりつきを防ぐことが大切です。
花粉の飛散量を調べたいときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の「花粉飛散情報」をチェックしましょう。エリアごとに花粉の飛散量をわかりやすく表示しているので、一目で花粉の飛散状況を確認できます。花粉飛散情報は1週間先まで公開していますので、こまめに情報をチェックし、飛散の時期に合わせて愛車の花粉対策を始めましょう。