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節分は読んで字の如く、季節を分ける日のことです。元は立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを示し、現在では立春の前日が節分と呼ばれます。立春は二十四節気の1つで、二十四節気は太陽に対して地球がどの位置にあるかを示します。
地球は太陽の周りを周回しており、1周するのにかかる時間が365日、すなわち1年です。ただし、実際には地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は365.2422日で、1年間で約6時間ずつズレてしまいます。これを補正するのが閏年です。
ところが閏年も完全にズレを修正できるわけではなく、実際には約45分だけ多く補正してしまいます。通常なら地球は2月4日に立春の位置を通過しますが、この45分のズレの積み重ねにより、2021年は2月3日に地球が立春の位置を通過します。これにより節分も2月2日になったというわけです。
昭和60(1985)年から35年も節分の日が2月3日だったので、「節分=2月3日」と覚えてしまったかもしれません。実際には太陽と地球の位置の関係で、必ずしも節分が2月3日になるわけではないということを覚えておきましょう。
【参考】
秋分の日が動き出す|国立天文台
節分が2月2日になったことで、それほど生活に変化はないかもしれませんが、そもそも立春というのは1年の始まりにあたり、節分は大晦日ということになります。この節分には邪気が高まりやすいとされ、この邪気を払うために豆まきが行われます。
豆まきもいいのですが、豆が部屋のあちこちに散らかって大変ですよね。ですので、今年はお家時間が増えたことですし、邪気払いのための掃除をしてみませんか?邪気払いといってもそれほど難しいことではありません。次の3ステップに従って行ってください。
1.部屋の空気を入れ替える
2.水回りを中心に掃除する
3.部屋の4隅をきれいにする
まずは部屋の窓やドアを開けて、空気の入れ替えを行いましょう。冬は寒いので天気が良く、比較的気温が高い日がおすすめです。その状態で、まずは水回りを掃除してください。風水でも水回りは悪い運が溜まりやすい場所ですので、トイレやお風呂、キッチンを徹底して磨きましょう。
さらに邪気は部屋の4隅に溜まりやすいとされていますので、家具や家電の裏になりやすい部屋の4隅もきれいにしましょう。年末の大掃除で断捨離はできているなら、あれこれ捨てる必要はありませんが、捨て忘れたものがあるなら、節分までに処分しましょう。
部屋がきれいになったら、仕上げにお香を焚いてください。お香の煙は邪気を吸い取る効果があるとされており、掃除で払いきれなかった邪気をまとめて取り除いてくれます。好きなお香を焚くことで、部屋の居心地が良くなる効果も期待できます。
・玄関
・水回り
・リビング
お香を焚く場所としておすすめなのが、この3ヶ所です。玄関は気の出入り口とされており、邪気もここから入ってきます。でもお香を焚いておけば、邪気が玄関から入ってくることができなくなります。掃除の後だけでなく、節分の日にも焚いておきましょう。
すでにお伝えしましたように、風水では水回りが運気に影響すると言われています。きれいな状態を保ちつつ、良い香りで満たしておきましょう。
そして忘れてはいけないのが、人が集まるリビングです。リビングから邪気がなくなれば、家族の関係も良くなり、健康にも良い影響を与えるはずです。ただし、家族それぞれに香りの好き嫌いがありますので、焚いたお香が苦手ではないか確認しておきましょう。
お香の煙に邪気が吸い取られるので、その煙は外に出さなくてはいけません。「鬼は外」ですね。お香を焚いているときには、窓やドアを開けておいてください。部屋を新鮮な空気で満たして、清々しい気持ちで春を迎えましょう。