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静かで落ち着いた雰囲気の美術館ですが、ドレスコードはとくに設けられておらず、服装によって入場を制限されることはありません。ただ、美術館や他のお客さんの迷惑にならないよう、着ていく服装にはいくつか注意しなければならないポイントがあります。こちらでは、美術館に行くときに知っておきたい服装マナーを7つご紹介します。
■1.館内では帽子を被らない
美術館内でつばのある帽子を被っていると、作品に顔を近づけたときに、つばが触れて傷つけてしまうおそれがあります。また、周囲にいる人の視界を遮ってしまうこともありますので、館内では帽子を被らないようにしましょう。美術館にくるまでに帽子を被ってきた場合は、館内のロッカーに預けておくことをおすすめします。
■2.ヒール靴を履いていかない
美術館は非常に静かなうえ、空間が広々としているので、思った以上に足音が響きます。とくにヒールの高い靴を履いていくと、コツコツという足音が広範囲に響き渡ってしまい、他のお客さんの迷惑になりかねません。また、大きな美術館の場合、すべての作品を見て回るのに最低でも1時間程度かかるので、ヒールの高い靴を履いていくと足が疲れてしまいます。美術館で心地良く過ごせるよう、ヒールの低い靴を履いていくのがおすすめです。さらにゴム底の靴を選ぶと、靴音を気にせずに館内を歩くことができます。
■3.音の鳴るアクセサリーは身につけない
石や飾りがたくさんついているアクセサリーは、ちょっとした仕草でチャラチャラ、シャラシャラという音がします。靴音と同じく、静かな美術館では金属音もかなり響くので、アクセサリーをつけるならシンプルな物を選び、重ねづけは控えるようにしましょう。
■4.館内で持ち歩くバッグは小さめのものを
女性は財布やスマホのほか、化粧ポーチやハンドクリームなどいろいろな物を持ち歩くので、荷物が大きくなりがちです。ただ、美術館で大きな荷物を持ち歩くと、作品や他のお客さんにぶつかってしまうおそれがあります。重い荷物を持ったまま長時間歩くのも大変ですので、館内では貴重品だけを入れた小さなハンドバッグだけ持ち歩くようにしましょう。大きな美術館の場合、ロビーにコインロッカーを完備しているところが多いので、他の荷物は事前に預けておくと安心です。
■5.派手な色や露出度の高い服装は避ける
美術館にドレスコードはないと説明しましたが、ほとんどのお客さんは静かで厳かな雰囲気を味わうためにきているので、雰囲気を壊すような服装をするのはNGです。色遣いの派手な服装や、露出度の高い服装は美術館の雰囲気を損ねてしまう可能性がありますので、なるべく落ち着いたシックな服装を心がけましょう。具体的には、ベージュやアイボリー、オフホワイトなど、中性的な色を選ぶと、美術館の雰囲気や作品の色遣いを邪魔せずに済みます。
■6.体温を調節しやすい服装にする
美術館はデリケートな作品を保護するために、常に一定の温度・湿度に保たれています。とくに気温はやや低めに設定されているため、暑い夏場は外気温との差が大きく、半袖のまま入館すると肌寒さを感じてしまうことがあります。美術館によってはブランケットの貸し出しなどを行っているところもありますが、あらかじめカーディガンなどの羽織り物を用意していくとよいでしょう。また、首元が冷えると全身に冷えが回るので、スカーフなどを持参するのもおすすめです。
■7.香水をつける場合は控え目に
美術館は温度・湿度を一定に保たなければならない関係上、窓の開放などを行っていません。もちろん換気システムは作動していますが、香りやにおいは思った以上に空間に残るので、香水をつけるなら量を控え目にしましょう。とくに人気の美術館は混雑しやすいので、香水のつけ過ぎは要注意です。
美術館にドレスコードはありませんが、館内や作品の雰囲気を損ねないよう、節度のある服装を選ぶのが大人のマナーです。また、静かな館内では思った以上に音が響くので、ヒール靴や音の鳴るアクセサリーを身につけるのは避けましょう。荷物も館内では必要最小限に留めるのが基本ですが、美術館は作品を保護するために気温・湿度ともに低めに設定されています。冷え対策には、羽織り物やスカーフなどを持参するのがおすすめです。
美術館に行くまでの服装に迷ったら、日本気象協会が運営する「tenki.jp」で、公開している服装指数を調べてみましょう。服装指数とは、朝晩や日中の予想気温をもとに、その日のおすすめの服装を提案するものです。お出かけする時間帯や帰宅する時間帯の服装指数をチェックすれば、1日中快適に過ごすためのコーディネートの参考になります。服装指数は10日間先まで公開されていますので、美術館に行くときはぜひ服装指数をチェックしてみてください。