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日本からはおよそ飛行機で10時間ほど西側にあります。時差は3時間30分です。日本のおよそ9倍の面積を有し、人口は13億人を超えます。紀元前2600年頃からのインダス文明が栄えた地域でもあります。公用語はヒンディー語ですが、地域ごとに公認されている言語が21あります。多くがヒンドゥー教徒ですが、イスラム教やキリスト教、シーク教徒、仏教徒、ジャイナ教徒など、様々な宗教の人が暮らしている国でもあります。旅行先としての主な都市は、首都であるデリー。昔から商業の中心地として発展してきたムンバイ(旧ボンベイ)。映画や写真などで沐浴する風景をみたことがある人も多い、ガンジス川流域の聖地・ベナレス。エネルギッシュな生活を感じることができる東の交通要所のカルカッタ。世界遺産のタージ・マハルのある観光地アグラ。一面に青であったり、ピンクであったりする町がある地域のラジャスターン。ビートルズも修行したと言われているヨガの聖地のひとつ、リシケーシュ。ヨガやアーユルヴェーダが盛んなケーララ。お釈迦様にゆかりのある、仏教の聖地のひとつブッダガヤ。紅茶の世界的産地であり、イギリス領であった面影が残るダージリン。歴史や文化、習慣などが様々に織り重なって、多くの人を魅了する国です。
インドでは手を使って食べるのが一般的です。最近ではフォークやスプーンを使う人も多くなってはいるそうですが、それでも、大多数の人は日常的に手を使って食事をしています。また、左手は不浄とされているので、口へ物を運ぶときは必ず右手を使います。インドの人が食べているのを見ると、パンをちぎったり、お米を混ぜたり、本当に上手に右手を使っていて、とても感心、見惚れてしまいます。食べる時は指の腹部分をスプーンのようにして、親指をスライドさせて口の中に食べ物を入れています。
聞いてみたところ、「食べ物を混ぜている間に粗熱が取れて、口の中や胃に急激な温度変化をもたらさないので、体にいい」と言っていました。さらに、「手で混ぜることで、食材がよくわかって、より美味しく感じる」とも。個人の感想ですので、人それぞれとは思いますが、そうした文化や考え方があるというのもひとつの発見。
また、日本のインド料理店で人気があり、当たり前にある『ナン』ですが、インドではタンドール窯を有する料理店でしか食べられず、一般的ではありません。インドの北側では無発酵の平焼きのパン『チャパティ』が、南側ではさらっとした白米が一般的に主食となっています。
家での食事は、床に座ってあぐらをかいて食べることがほとんどです。人が集まる真ん中に紙や布を敷き、鍋に入った料理などを並べ、それぞれ個々のプレートによそって食べます。インドの人は音楽が好きな人も多く、家でも、お店でも、至る所でインド音楽を耳にする機会があります。
せっかくなので、床に布を敷いて、フィンガーボウルなどを準備して、インド音楽をかけて、食べる環境も楽しんでみてはいかがでしょう?
<材料>およそ2人前
鶏胸肉 1枚
玉ねぎ 1個
トマト 2個
しょうが(すりおろし) 大さじ2
にんにく(すりおろし) 大さじ2
生クリーム 100cc
カシューナッツ 1/2カップ
サラダ油
バター
トマトケチャップ
塩
砂糖
カスリメティ*1
チリパウダー*2
コリアンダーパウダー
クミンシード
ガラムマサラ*3
グリーンチリ*4
*1 カスリメティはフェヌグリークの葉のことで、取扱っている店舗を見つけるのは難しいかもしれません。その場合は、カレーリーフやローリエで代用しましょう。
*2 辛いものが苦手な場合は、半量以下、もしくは抜いてもよいかもしれません。
*3 風味付けとして使用しますので、なくても可能です。チリパウダーを抜いた場合はガラムマサラを少し入れたほうが、カレーらしい味に仕上がります。
*4 かなり辛くなりますので、入れても2本程度までに。また種を取ると、少し辛味が和らぎます。
<作り方>
1. 鶏肉を一口大に切り分けます。ボウルにしょうがとにんにくをそれぞれ大さじ1、チリパウダーとコリアンダーパウダーを小さじ1ずつ加えて、揉み込んで味を馴染ませます。他の材料を準備している間、冷蔵庫に入れて漬け込んでおきましょう。
2. 玉ねぎはみじん切りに、トマトは2cm以下の角切りにします。
3. フライパンにサラダ油を大さじ1引いて、中火にします。漬けた鶏肉を焼きます。おおよそ火が通ったら、皿に取り出します。(油はそのままで)
4. 同じフライパンを中火〜強火にします。クミンシードを2つまみほど入れて、香りが出てきたら、玉ねぎのみじん切り、残りのしょうがとにんにくを入れて炒めていきます。
5. 玉ねぎの色が変わったら、分量外の水を3カップ加えます。
6. 5.にコリアンダーパウダー大さじ2、カシューナッツ、チリパウダー小さじ1、グリーンチリを入れます。カスメリティ大さじ1を手のひらで擦り合わせるように粉砕して加えます。
7. さらにトマトのみじん切りを入れて、全体をひと混ぜしたら、中火〜弱火程度で20分ほど煮込みます。
8. 火を止めて、粗熱が取れたら、ミキサーなどでなめらかにします。
9. 綺麗にしたフライパンに、バター大さじ2を入れて弱火で溶かします。完全に溶けたら中火にして、別皿に取った鶏肉から出ている汁を加え、8.も加えて、よく混ぜ合わせます。
10. ソースにとろみがついてきたら、好みのゆるさになるように水を加えます。
11. 塩大さじ2を加えて、強火で3分ほど煮込みます。
12. 中火にして、砂糖大さじ1、トマトケチャップを適量入れて味を整えます。
13. 生クリームと鶏肉を加えて、さっと火を通し、ガラムマサラとコリアンダーパウダーを少々加えて一混ぜしたら出来上がりです♪
参考
地球の歩き方:インド
外務省:インド基礎データ