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ビワの季節到来を楽しみに待っていた方も多いのではないでしょうか?お庭のビワの木でもうすでに収穫をはじめ「枇杷仕事」を楽しまれた方もいらっしゃるでしょう。
原産は中国で、奈良時代に日本にやってきたビワは、実の形が楽器の琵琶に似ていることからビワとも言われています。
たわわに黄橙色に実るビワ、肉厚の大きな葉はみているだけで元気が湧いてきそうです。
本日は、私たちの健康応援団として、日本古来より親しまれてきたビワについてみていきます。
あまり知られていませんが、ビワもサクランボや桃と同様、バラ科の常緑高木です。学名は Eriobotrya japonica。英名は Loquat。茶色に変色しやすいビワですが、炭酸と煮ることで、一層鮮やかな色に変わります。炭酸をワインに変えて大人の味にしてもよいですね。ブランデーなどで香りづけしてもおいしくいただけます。
半分にカットし皮を剥き種を取り除いたビワの実を、炭酸水やワインを入れたお鍋の中へポンポンと投入します。
ビワの実がひたひたになる程度の炭酸水、グラニュー糖、レモン果汁、そして少しのハチミツ。炭酸水と、グラニュー糖は大体同じくらいの分量です。味見をしてお好みの味となったら、煮たて、あくを丁寧にとります。
10分ほど煮て出来上がり。ビワの硬さや味は自分好みに。
ビワの皮むきは、音楽をききながら、おしゃべりしながらもいいですね。
指先がビワの皮などで茶色くならないよう、手洗いをこまめにするとよいでしょう。
ビワの葉のお茶は、古来より咳の出始めなどに、飲まれてきました。ビワの葉は濃い緑色で大きく、縦に長い舟形をしており、表面には艶があり、裏には細かな毛が密生しています。
布巾や歯ブラシなどで、汚れをしっかり洗い取り除いたあと、天日で乾燥させます。1センチ幅にカットすると2日ほどで乾燥するでしょう。
味わい豊かにしたい場合は、1センチ角にカットし、ビニール袋にいれて、3~5日ほど発酵させたものを乾燥させる方法もあるようです。
頂く際は濃くきれいなびわの葉1枚分に対して、水1.5~1.8Lで紅茶のような色合いになるまで煮だします。
くせがなくさっぱりしたお茶です。健康茶として他のお茶とブレンドしてもおいしくいただけます。
ビワの葉が手に入らない場合は市販のビワ茶も多数ありますよ。
乾燥した葉は、お茶の袋やガーゼなどで包み湯舟にいれて、入浴の際に「ビワの葉風呂」として楽しむこともできます。
今の季節の梅雨冷えや冷房の冷えにもよさそうですね。
小さな頃から筆者も使ってきましたが、古来より日本では、できものやかゆみなどのお肌や口の中のトラブルに利用されています。腰痛や打撲などの湿布としても活用されてきました。化粧水として愛用している人もいます。
乾燥した葉を使う場合と生の葉でつくる場合があります。35度のホワイトリカー(焼酎)で瓶詰にし3~4か月間つけこみます。
原液を5~10倍希釈し、スプレーボトルなどにいれて使います。希釈後は冷蔵庫で早めに使い切ります。初めての方は、めんぼうなどでパッチテストをしてから利用してください。
ご自身のお肌に合わせて使っていきましょう。
市販で販売もされていますが、無農薬の葉をとりよせて自宅で作ることもできます。
おうちで自分や人を大切にする期間をすごしてきた私たち。先人の心と体の健康を守るためのアイテムに注目し工夫していくのもよいですね。梅仕事や枇杷仕事を季節の行事としてご家族で楽しむのも素敵です。