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そういえば、東京と呼ばれるようになったのは1968(明治元)年から(正式には「東京府))。それまではご存じの通り「江戸」でしたが、“♪お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸まさり”と歌われた小江戸・佐原(さわら)には、今も土蔵造りの商家や町屋、武家屋敷などが軒を連ね、江戸の風情が町のそこかしこに感じられます。水郷の町とも知られる佐原の小野川沿いや街道沿いには、歴史的価値の高い建造物がたくさん! 「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されているんです。外出が億劫になる暑さですが、のんびり街歩きすれば運動不足解消にも♪ 都心から日帰りでリフレッシュできる「佐原」へ行ってみませんか?
佐原の偉人といえば、初めて日本国土の正確な姿を明らかにした測量祖・伊能忠敬(いのう・ただたか)が有名ですね。
1800(寛政12)年、55歳の時に日本地図を作ろうと思い立ち、それから「1歩」の歩幅を積み重ねながら、17年もの年月をかけて全国を測量。日本全土の実測地図「伊能図」を制作しました。「伊能忠敬記念館」には地図や文書、記録、器具などが展示され、中でも測量に使われた「量程車」や「半円方位盤」、天体観測器具は必見です。
商家に生まれた忠敬が17歳で婿養子となり、49歳まで32年暮らした「伊能忠敬旧宅」は、佐原で最も古い建物。約280年の歴史があり、醸造業などを営んでいた伊能家の土蔵造りの店舗や炊事場、書院、土蔵などが見学可能です。
伊能忠敬記念館
■所在地 千葉県香取市佐原イ1722-1
■アクセス JR「佐原」駅より徒歩10分
■天候など諸事情によって条件が変わることがありますので、詳しくは 香取市役所オフィシャルサイトをご確認ください
「小江戸さわら 舟めぐり」は、伊能忠敬旧宅前から乗船し、江戸情緒たっぷりの小野川沿いの町並みを観賞しながら30分で小野川を往復する船旅です。川沿いに並ぶ歴史的建造物は船頭さんが説明してくれるので、気になった建物は下船後じっくり見学しに行きましょう。もちろん佐原名物の美味しいものやオススメのお店情報も教えてくれますよ♪
橋がくぐれなくなくなる増水時や渇水時には「小江戸さわら 舟めぐり」は営業しませんが、基本的には毎日運航していて、お客さんが集まり次第出発するスタイルです。運行時間帯は季節により異なりますので、 オフィシャルサイトをご確認のうえお出かけくださいね。
小江戸さわら 舟めぐり
■所在地 香取市佐原イ1900-1 ※乗船場所
■アクセス JR「佐原」駅より徒歩15分
■天候など諸事情によって条件が変わることがありますので、詳しくは 株式会社ぶれきめらオフィシャルサイトをご確認ください
江戸時代から本の出版・販売を営む「正文堂書店」。現在の建物は1880(明治13)年建築の2階建て黒塗土蔵造り、屋根は桟瓦葺切妻造り、ケヤキ材の大黒柱や三重の防火設備など意匠、技術ともに非常に優れたものだそう。現在は「さわら十三里屋」というさつまいも菓子のお店になっています。
「佐原町並み交流館」では、正文堂書店をはじめ佐原の歴史的建造物の14分の1サイズのミニチュアが展示されています。正文堂書店、中村屋商店、三菱館、福新呉服店、小堀屋蕎麦店……。
いずれも実物を見学してからミニチュアを見ると、その精巧さに感動間違いなしです!
正文堂書店
■所在地 千葉県香取市佐原イ503
■アクセス JR「佐原」駅より徒歩15分
■天候など諸事情によって条件が変わることがありますので、詳しくは 千葉県オフィシャルサイトをご確認ください
1759(宝暦9)年創業の「植田屋荒物店」は、職人の手で作られた美しい道具類を扱う日用雑貨のお店。カゴやザル、さまざまな用途の箸やいぐさ、長持ちすると評判のスリッパなどが今も変わらず店頭に並び、地元の方はもちろん、小江戸・佐原のお土産として多くの観光客が買い求めていきます。
卸問屋のため多くの商品が卸値で販売されていて、特に人気なのは調理用の竹製ヘラだそう。お好み焼きなどを作る際に軽くて丈夫な竹製のヘラを使えば、とってもおしゃれですね。「植田屋荒物店」は、江戸時代からの土蔵がそのまま店舗に使われているので、約260年の歴史を肌で感じながら買い物を楽しめますよ♪
植田屋荒物店
■所在地 千葉県香取市佐原イ1901
■アクセス JR「佐原」駅より徒歩12分
■天候など諸事情によって条件が変わることがありますので、詳しくは 植田屋荒物店オフィシャルサイトをご確認ください