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でも、親としては勉強のことも気になりますよね。特に、小学校低学年のお子さんをお持ちの親御さんは、遊ばせてばかりいていいものか、だからといって、どのような学習に取り組んだらよいのか、迷うことも多いと思います。
そこで今回は、小学校低学年の夏休み中の勉強について考えていきたいと思います。
小学校低学年は、勉強よりもたくさん遊ぶことを重視してもらいたい年齢です。でも、夏休みに入ったとたん、まったく勉強しなくなるのは考えもの。そうなると、それまでに身につけていたことさえも忘れてしまいます。
「宿題は、初めの1週間で終わらせる」という子もいるかもしれませんが、この場合も宿題をしたきり、その後はずっと勉強しないのであれば、やっぱりどんどん忘れてしまいます。
つまり、夏休みでも、勉強は毎日コツコツやらなければ意味がありません。逆にいえば、時間がある夏休みは、苦手を克服したり、学習面でのリズムをつけたりするのに最適な時期といえるので、毎日コツコツ取り組み続けることができれば、お子さんにとっても大きな自信になるはずです。
夏休み中の自宅学習で重視したいのは、これまでのおさらいです。特に前の学年や1学期の内容で、理解できていない部分や完全に身についていない部分にじっくりと取り組んで、これまでの学んだことの基礎を固めておきましょう。
できていない部分を把握するために、1学期に行われたテストやドリルなどが役立ちます。どういった単元や問題が苦手なのか、あらかじめ親御さんがチェックして把握しておきましょう。
取り組む内容は、書店などで販売されている夏休み用のワークでも、普段学校で使っている漢字や計算のドリルでも、何でもかまいません。
何より、お子さんに合った使いやすそうなものを選ぶことが大切です。苦手な内容の勉強だけに偏るとやる気を損なうこともあり、逆効果になるので、得意なことも織りまぜながら全体の分量を決めてあげるとよいでしょう。
毎日コツコツと勉強をしていくには、上手に計画を立てる必要があります。ただし低学年の子は、自分で計画を立てるのは難しいので、親が手伝ってあげましょう。
まず、「夏休み中に何に取り組まなくてはならないのか」をリストアップをします。
次に、リストアップを子どもと一緒に確認しながら、カレンダーを見て「いつまでに、どのくらい終わらせたらよいのか」大まかなイメージを話し合います。
その後、ドリルなど、毎日取り組むものについては、「○○のテキストの何ページから何ページまで」など、毎日の具体的な計画に落とし込んで、カレンダーに記入していきましょう。
このとき、途中でできない日もあることを考慮して、予備日も設けておくと安心です。工作や読書などの課題については、いつまでに終わらせたらよいかの目標期日を決めるとよいでしょう。
課題が終わるごとに、カレンダーにシールを貼るなど、進捗と努力成果を目で確認できるようにすると、達成感が感じられて子どもの意欲もアップします。
ここで、もうひとつ大切なのは、勉強時間を決めることです。
これも、あらかじめ、お子さんと話し合って決めておくと、時間がきた時にお子さんも納得して行動しやすくなります。基本は、“朝10時から”、できなければ、“夕方の16時から”など、候補をいくつか持っておくと、予定の変更をしなくてはならない場合にもスムーズに対応できます。
普段は、つきっきりで勉強を教えるのが難しい親御さんも多いと思いますが、お子さんが苦手とする内容を学習する時は、なるべく余裕を持ってかかわれるような状態にしておきましょう。
丸付けは、親の手で行います。それによって、できている分野や苦手の再確認ができるでしょう。
手が止まっていたり、間違えた個所は「どのように考えたか、ママに教えて」などと声をかけ、自分で間違いに気がつけるように促します。算数の文章題などでつまずいた時には「問題文に書いてあることを、絵に描いてみよう」などと、声をかけてみるのがおすすめ。自分の力で、先に進めるようにサポートをしてあげるとよいでしょう。
──夏休みは、学習のリズムを作るのに最適な時期。苦手分野の補強をし、次の学習へ備えることもできます。有意義に活用して、低学年のうちから自然に勉強をする習慣が身につくとよいですね!