夏の北海道といえば、丘一面に広がる紫のラベンダー畑を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。特に、北海道のほぼ真ん中に位置する富良野のラベンダー畑は、北海道を代表する風景の一つです。最盛期は7月中旬から。8月になると刈り取りが始まる畑もあるので、ぜひこの時期に紫に染まる丘を見ておきたいですね。


最盛期は7月中旬~下旬。8月には刈り取られる畑も

ラベンダーにはいろいろな品種があり、それぞれ見ごろの時期が違いますが、富良野では早咲きの品種が6月下旬から開花しはじめます。富良野でもっとも植えられている「おかむらさき」は、ちょうど夏休みがはじまる7月中旬~下旬が開花のピークです。8月上旬まで咲いている遅咲きの品種もありますが、8月になるとラベンダーの株と品質の保存のため、刈り取り作業がはじまる畑もあるので、7月下旬のうちに、紫に染まる丘を見ておきたいですね。

ふらの観光協会の公式ホームページで、ラベンダーの開花状況を確認することができるので、お出かけ前にチェックすることができます。

■ふらの観光協会:ラベンダー開花情報


涼しい気候を好む。精油として利用される

ラベンダーは紫の色と香りが魅力のハーブで、フランスをはじめ、オーストラリアやインド、チリ、アルゼンチン、イギリスなど、世界各国で栽培されています。観光農園では見せることを目的として植えられていますが、ほとんどのラベンダーは精製されて精油となり、アロマテラピーに用いられるほか、化粧品や石けんなどにも利用されます。涼しい気候を好むラベンダーは高温多湿に弱いので、日本では東北や高地、北海道のような寒い気候に向いています。

様々な品種があるラベンダーですが、富良野では主に4つの品種が栽培されています。

【おかむらさき】富良野で主流の品種。香料となる成分が多く、典型的なラベンダーの香り。色が濃く、穂先が長い。

【ようてい】早咲き。色は赤味を帯びている。化粧品の香料に向いている。

【はなもいわ】遅咲き。つぼみの時は白っぽい。シャンプーや石けん、ハーブティーに向いている。

【こいむらさき】極早咲き。主に鑑賞用。つぼみが大きく、開花する前から紫色が濃い。

〈参考:ふらの観光協会「ラベンダー情報」〉

〈参考:上富良野Navi「ラベンダー」〉


ラベンダーを見るなら、まずは「ファーム富田」

北海道では富良野をはじめ美瑛などの近隣の町で、広大なラベンダー畑を見ることができます。これから見ごろを迎えるラベンダーを見に、今年の夏はぜひ北海道へ行ってみてはいかがでしょうか。

■ファーム富田

■ぜるぶの丘

■フラワーランドかみふらの

■中富良野町営ラベンダー園

昭和51年、当時の国鉄のカレンダーにラベンダー畑の写真が掲載されたのがきっかけとなり、一時期衰退しかけた富良野のラベンダーが一躍脚光を浴びるようになりました。これをきっかけに、北海道の夏といえばラベンダーを思い浮かべる人も多くなりました。北海道では庭にラベンダーを植えている家をよく見かけます。7月のこの時期しか見ることができないラベンダーを一度は見ておきたいものですね。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 富良野のラベンダーを見に行こう!! 紫の丘はこの時期だけ