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混雑といえば、すぐに思い浮かぶのが渋谷のスクランブル交差点ではないでしょうか。最近はこの交差点が外国人にとっての一大観光スポットになっていて、カメラを構えている外国人の姿をとても多くみかけます。実はあれだけの大勢の人々が四方八方に歩いているにもかかわらず、体を接触することなく信号が赤に変わるまでにスムーズに行き交う光景は、とても不思議なのだそうですよ。
今日はそんな渋谷スクランブル交差点についてご紹介しましょう。
近年、日本を訪れる外国人観光客が急増しています。そうした観光客の人々に高い人気を誇る観光スポットが、渋谷のスクランブル交差点です。
最近、渋谷を訪れたことがある人であれば必ず見かけていると思いますが、人々が行き交う交差点を撮影する外国人の姿です。
自撮り棒を伸ばして上から撮影したり、ビデオカメラをまわして動画を撮影する人、または交差点の周囲のビルの高層階のカフェなどから撮影する人もいます。なぜ、私たち日本人が普通に通行している様子を撮影するのでしょうか?
実は、日本を訪れた外国人観光客のうち、なんと約4割が渋谷のスクランブル交差点を訪れるといわれています。これはかなりの確率ですね。
数字的に見ても、渋谷のスクランブル交差点を渡る人々は、1回の青信号が瞬く間になんと3000人におよぶといわれています。もちろん時間帯によって数は変わりますが、3000人収容のイベントホールなどを連想すると、それがかなりの規模であることがわかります。しかも、それだけの人が一斉に動いているわけですから、見慣れた日本人にとっては驚きの光景ではないにしろ、外国人にとってはアメイジング!ということになるのでしょう。
そして、1日に換算すると渋谷のスクランブル交差点を行き交う人の数は、30万~50万人になるのだそう。そんな巨大な交差点を誰に頼るでもなく、ぶつからず、交差点を渡り歩くことができるのは日本人ならではの「譲り合いの精神」に基づく「高等テクニック」らしいのです。
ここまで多くの人々が軽やかかつスムーズにスクランブル交差点を渡りきることができるわけですから、日本がスクランブル交差点を生み出したと思っても不思議ではありません。
ところが、スクランブル交差点を初めて生み出したのは「カナダ」「アメリカ」なのです。しかし、まさかカナダ人やアメリカ人も、ここまで巨大な交差点ができるとは思ってもみなかったことでしょう。
少し歴史をひもとくと、日本にスクランブル交差点が伝わったのは1968年のこと。今では全国に300カ所以上のスクランブル交差点があるとされていますが、その中でも渋谷駅前のスクランブル交差点を行き交う人の数は「世界一」といわれているのです。
もし、外国人観光客を案内する機会があったら、おすすめしたいスポットがあります。
それは渋谷駅と渋谷マークシティをつなぐ「連絡通路」です。
人々が行き交う全体像を撮るには、高い位置から撮影するのがおすすめですので、マークシティをつなぐ連絡通路なら、俯瞰的に撮影できるはず! 何より、通行者の邪魔にもならず安全を確保できますね。
また、外国人観光客が楽しみにしているのが「雨」の日らしいのです。その理由は、高い位置から見ると交差点上に色とりどりの傘の花が開き、さらに迫力のある風景が撮れるから。せっかくの観光地めぐりが雨だと残念がるケースも多いのですが、スクランブル交差点にいたっては特別のようですね。
── スクランブル交差点を熱心に撮影している外国人の多くが、混雑している場所でも秩序を保って動くことができることに、とても感心するといいます。
私たちは普段あまり意識していないことかもしれませんが、日本人として大事にしたい風習ですね。