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日本で古くから食べられてきているワカメ。一年生の海藻で、日本の広い範囲に分布しています。今では、そのほとんが養殖に頼っています。ワカメは11月頃に発芽し、収穫は春から初夏にかけて行われます。まさに今が旬になります。春に出荷される生ワカメは若いうちに収穫されたもので、繊維が柔らかくて食べやすいのが特徴です。生ワカメは新鮮さが命。さっと湯通しして鮮やかな緑に変わったら、刺身、和え物、サラダなどで簡単に食べることができます。しゃぶしゃぶのようにして食べればご馳走気分になります。
生ワカメは日持ちしないので、古くから、その保存方法は様々に工夫されてきました。今では当たり前のようになっている「塩蔵ワカメ」は、ワカメを湯通ししてから塩をまぶしたものです。「カットワカメ」は生ワカメや塩蔵ワカメを洗浄したのちに裁断し、乾燥させたものになります。保存性もよく手軽に、一年中、ワカメを食べることができるのはありがたいことですね。
ワカメはとても低カロリーなのに、栄養成分や機能性成分がたっぷりと含まれています。毎日欠かさず摂っておきたい食材のひとつです。ワカメの成分でよく知られているのが「食物繊維」ですよね。中でも、ワカメのヌルヌルの正体である『フコダイン』と『アルギン酸』は高血圧を防いだり、血中コレステロール値を下げる働きをします。また、アレルギーなどの免疫機能を整える役割も。排せつを促進するので便秘にも効果があります。水溶性の食物繊維なので、長い間水に浸してしまうと溶け出してしまうので注意しましょう。ミネラル類も豊富で『フコキサンチン』や、血圧の上昇を抑制する働きをもつ『カリウム』、骨や歯の健康に欠かせない『カルシウム』などが含まれています。
ワカメの料理と言ったら、やっぱり真っ先に出てくるのは「酢の物」や「味噌汁」でしょうか。和食のイメージが強いワカメですが、いつもとちょっと違うレシピで楽しんでみてはいかがでしょうか?
☆アジとワカメの和風マリネ☆
ごまの風味が香ばしく、アジで食べ応えも十分!おつまみにもなります。
<材料>
アジ 2尾
酢 適量
ワカメ 50g
キュウリ 1本
塩 少々
*ねりごま(白) 大さじ3
砂糖 大さじ2
しょう油 小さじ1
酢 大さじ2
塩 少々
<作り方>
1. アジは3枚におろして塩を振っておき、酢の中で洗って皮をむいて、中骨を除き、7〜8mmの幅に切る。
2. ワカメは水で汚れを落とし、熱湯にさっと通して冷水にとる。3cmのざく切りにする。
3. キュウリは小口切りにして、塩少々をふってしばらく置いたのち、しんなりしたらよくもんで水分を絞る。
4. *印をよく混ぜ合わせ、1.2.3.を加えて和える。味が馴染んだら出来上がり♪
☆ベジ・ポキ☆
「ポキ」と言えばハワイ料理の定番。近年ブームにもなっていますよね。野菜のレシピなので、カロリー気にせずたくさんどうぞ。
<材料>
アボカド 1個
エリンギ 100g
レモン汁 大さじ1/2
新玉ねぎ 1/2個
ワカメ 50g
*しょう油 小さじ2
*ごま油 小さじ1
*ハワイアンソルト(なければ海塩) 小さじ1/4
*金ごま 小さじ2
<作り方>
1. エリンギは乱切りにして、焼き網でこんがりと焼く。アボカドは角切りにして、エリンギと一緒にボウルに入れてレモン汁を振って和えておく。
2. 新玉ねぎは粗みじん切りにする。(新玉ねぎがない場合は、普通の玉ねぎを塩もみしてサッと水で洗って辛味を抜きましょう。)ワカメは食べやすい大きさに切る。
3. 1.と2.を合わせて*印で和えれば出来上がり♪
☆ワカメ丼☆
甘辛の煮汁が口の中でジュワッと広がる、クセになる味です。ヘルシーなので遅い時間のご飯にもぴったりです。
<材料>
ワカメ 60g
油揚げ(油抜きしたもの) 2枚
*水 1/4カップ
*しょう油 大さじ1と1/2
*みりん 大さじ1と1/2
*砂糖 小さじ1
サラダ油 適量
塩 適宜
温かいご飯 2膳分
白髪ねぎ 10cm分
七味唐辛子 適宜
<作り方>
1. ワカメはさっと水で洗って、ざく切りにする。油揚げは短冊に切る。
2. フライパンにサラダ油を熱し、1.を加えてざっと炒める。*印をまわしかけ、油揚げがしんなりするまで炒め煮にして、塩で味を整える。
3. 熱々のご飯に2.を乗せて白髪ねぎと七味唐辛子を振ったら出来上がり♪
参考
キッコーマン
オーガニックレシピ手帖2 庄司智子/株式会社エンターブレイン