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みずがめ座η流星群は、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」の三大流星群に次ぐ出現数の多い流星群です。
今年は観測条件がよく、もしかしたら新しい時代の始まりに、美しい流れ星を見ることができるかも!
ゴールデンウィークの締めくくりに、星空観察を楽しんでみませんか!
秋の星座として知られるみずがめ座。2世紀ごろの天文学者・プトレマイオスが作った48星座にも入っている古くからある星座です。
星座はみずがめを持った男性の形をしており、そのみずがめの辺りにかわいらしい4つの小さな星が三つ矢の形を作っているのが特徴でが、構成する星に明るい星はなく、見つけづらい星座でもあります。
また、みずがめ座にはM2 、M72星団やらせん状星雲などがあることでも有名です。らせん状星雲とは、中心の星から放たれたチリやガスが広がって光の二重らせんを描いているもの。それがまるで大きな猫の目のようなとても美しい惑星状星雲なのです。
さて、そんなみずがめ座に放射点を持つみずがめ座η(エータ)流星群が、5月6日に極大を迎えます。
この流星群の元(母体天)となっているはハレー彗星です。ハレー彗星が残していったチリの輝きが流星になっているのですね。──そう考えると、とても夜空がステキに見えてきます。
みずがめ座はこのころは、夜明けに近い時間に昇ってきます。このため最も見ごろとなるのは、日付が変わった7日の日の出2時間半前から1時間半前まで(東京では夜中の2時ごろから3時ごろ)となりそうです。7日だけでなくその前後日も同じような時間に流星が現れるかもしれません。月とは反対方向を眺めながら、ぜひ流星を見つけてみましょう。
みずがめ座η流星群は、放射点が日本のような北半球中・高緯度の場所ではあまり高く昇らないため、出現数も少なくなってしまいます。
逆に放射点が高くなる南半球では、三大流星群の一つであるペルセウス座流星群にも匹敵する見事な流星を見ることができます。
今年は、極大時刻が日本での観察にあった時間帯で、かつ月明りの影響が少ないため、街の明かりなどの影響を受けない観測条件のよい場所であれば、1時間に10個程度の流星群を見られるかもしれません。放射点が低いために、軌跡の長い流星が見られる可能性もあります。
さらに今年は、ペルセウス流星群の観測条件があまりよくないので、みずがめ座η流星群に期待したいですね。
もう初夏とはいえ、夜間は冷えることが予想されますので、風邪をひかないよう温かい服装で星空観察をお楽しみください。
●参考/国立天文台ホームページ