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今回は、家康と家康の好物であった茄子についてご紹介します。
徳川家康と言えば、江戸幕府を開いた人物として有名です。そんな家康の好物だったとされているのが、「折戸なす」。静岡県三保の折戸で栽培されていたこの茄子は、家康の死後も徳川家に献上されていたという記録が残されています。
現在出回っている折戸なすはテニスボールほどの大きさですが、当時徳川家に献上されていた折戸なすは、親指ほどの大きさだったそうです。とっても小さいですよね。
そんな小さな折戸なすは、5個で1両、または1個で1両であったと言われています。当時の1両が現在でいくらの価値になるかを示すのはとても難しいのですが、江戸中期にそば1杯が16文前後だったことから考えると、1両=12~13万円前後になります。親指ほどの大きさの茄子が、10万円を超えるとは…!今では考えられない値段ですよね。
原種であった折戸なすは栽培が非常に難しく、明治以降100年もの間栽培が途絶えていました。そんな折戸なすを復活させたのが、「JAしみず 折戸なす研究会」でした。現代に復活した折戸なすは、通常の茄子よりも味が濃厚なんだとか。
4月に入り、今年も折戸なすの予約が始まりました。「食べたことがない!」という方は、復活した折戸なすを味わってみてはいかがでしょうか。普段食べている茄子とは違った味が楽しめるかもしれませんよ。
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「一富士二鷹三茄子」という有名なことわざがあります。このことわざは、家康が自身の好物である駿河の名物を順に挙げたことが由来となったという説があります。
家康が隠居先を駿府に決めた際、側室に「どうして駿河に行くのですか?私には理由がわかりません」と言われてしまいます。すると家康は、「まず、駿河には富士がある。いつまでも見飽きることがない。次に、鷹がいる。(当時家康は鷹狩りに凝っていたんだそうです)そして最後に、茄子がうまい」と返したんだそうです。
一富士二鷹三茄子の由来については様々な説がありますが、家康の好物説が本当だとすれば、家康は相当茄子が好きだったんですね。
<参考・参照>
フード・アルチザン
ZRATTO!しずおか
静岡朝日テレビ
静岡市清水市民活動センター
コープ共済