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3月1日、まだ雪が残る中箱根湿性花園の春が始まります。フクジュソウ、ザゼンソウなどはすでに見ごろを終え、今はミズバショウやカタクリが見ごろを迎えています。ミズバショウというと夏の花のイメージですが、「箱根に春を告げる花」と、箱根湿性花園の花便りに紹介されています。園内には、なんと約2万株のミズバショウが植栽されていて、きらめく湿地を背景に白と緑の可憐な姿を観ることが出来ます。白い部分は「苞」といい、本当の花はその中心にある淡緑色の棒状に密生していると言いますから、ぜひ転ばないように気を付けつつ、近くで確認してみたいですね。
4月に入るとリュウキンカが園内を彩ります。春の山野草には白をはじめ淡い色合いの花が多いのですが、リュウキンカはきれいな黄色!ヴィタミンカラーは元気をくれるように小さな花が密集して咲きます。リュウキンカはいくつか種類がありますが、写真はエゾノリュウキンカです。晴れた日には太陽の光をいっぱいに浴びて花の色を輝かせてくれるでしょう。他にも、冒頭に写真で紹介したイワウチワやオオバナノエンレイソウ、ヒトリシズカ(写真下)など、これから見ごろを迎えます。ヒトリシズカの名は「静御前」に由来するとか…義経を一人で待ち続けた静御前の佇まいを花の姿から感じますね。
箱根湿性花園の楽しみ方はいろいろです。ふらりと立ち寄り気ままに歩くもよし。毎日10時からと13時から予約なしで専属ガイドの方の案内に加わるのもよし。さらに、月に1回、学芸員プレミアム教室が開催されていますので、参加されるとより詳しく園内の草木について知ることができます。(4月は10日に開催予定・事前申込不要)
また園内には「森のカフェHAKONE」が併設されています。見学の後にフレッシュハーブティーやオリジナルセットでくつろぐのもおすすめです。
山野草とともに春を感じてみてはいかがでしょうか?
出典・引用
箱根湿性花園公式サイト(リンク参照)