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犬や猫などの動物の場合、夏毛から冬毛に代わる、毛の生え代わりの現象がありますが、人間の髪の毛には、このような仕組みはありません。それなのに、抜け毛が増えてしまうのは不思議ですね。
その理由を、一言でまとめると「夏の疲れ」の蓄積です。夏のダメージが今頃になって髪や頭皮に影響を与えているのです。
このようなダメージを冬まで持ち越さないためには、どのような対策をしたらよいのでしょうか? 詳しく見ていくことにしましょう。
髪の毛は、一定のサイクルで絶えず、成長して抜け替わっています。その周期は、であれば数年単位。ところが、何らかの原因でこのサイクルが乱れると、まだまだ成長途中の髪の毛が抜け落ちて、抜け毛が増えてしまいます。
秋は、このヘアサイクルが乱れやすい時期です。その原因を作っているのが、夏の間の過酷な環境。例えば、5月~8月にかけては紫外線の量が増えますが、何も対策をしないで過ごしていると、頭皮は大きなダメージを受けてしまいます。また、エアコンの風での乾燥や、汗や皮脂による毛穴のつまりなども、頭皮の環境を悪化させる原因になります。
さらに、夏の紫外線や乾燥が、髪の傷みの直接な原因になることもあります。紫外線や乾燥により、髪の表面にあるキューティクルが傷つくと、水分やタンパク質を髪の内側にとどめておくことが困難に……。そのため、髪のパサつきや切れ毛、枝毛などになってしまうのです。
このように、秋は、夏の間に蓄積された、頭皮や髪のダメージが表に出てきやすい時期です。異変を感じたら適切なケアを行って、頭皮や髪をいたわってあげましょう。
参照:All About Beauty「紫外線が髪と頭皮に与える影響とケア方法」ほか
では、ダメージだらけ頭皮や髪を、どのようにケアをしたらよいのでしょうか? 次のようなことも参考にしてみてください。
◎正しいシャンプーで、きちんとヘアケア
シャンプーは、「髪よりも、頭皮を洗うことを意識する」のが大切であることをご存じですか? 髪の傷みが激しい場合には、髪の内部まで入り込むトリートメントなどで、失われたタンパク質を補ってあげることも大切です。正しいシャンプーやトリートメントの方法をチェックしておきましょう。
【正しいシャンプー&トリートメントの手順】
【1】あらかじめ、ブラシで髪のもつれをといておく。
【2】ぬるめのお湯をたっぷりと含ませるように素洗い。お湯が熱いと、キューティクルがはがれ落ちる原因になるので注意!
【3】シャンプーは、たっぷりと泡立ててから頭皮につけて、指の腹で地肌をマッサージする。髪は、根元から毛先にむかって、泡をなじませるように洗い、傷んでいる毛先には、つけないようにする。
【4】地肌をマッサージしながら、ていねいにすすぐ。
【5】トリートメントは、髪の毛にもみこむ。頭皮にはつけないように。
【6】髪をこすらず、やさしくタオルドライをした後、頭に風を入れるつもりで、頭皮を中心に乾かす。
◎美容院でのスペシャルケアで、髪と頭皮を元気に
自分では手に負えない時には、美容院のトリートメントやヘッドスパで、髪と頭皮に栄養を与えてあげましょう。また、切れ毛や枝毛が気になる時には「切る」ことも視野に……。美容師さんに相談して、ダメージレベルにあった対処をしてもらいましょう。
◎生活リズムも大事
ヘアケアだけではなく、食事や睡眠などの生活習慣を整えて、体の内側からケアをしていきましょう。入浴や適度な運動で、血行をうながすことも大切です。
食生活は、バランスよく。髪の毛の主成分であるタンパク質をはじめタンパク質をはじめ、頭皮の血行をよくするビタミンE(玄米、胚芽米、ゴマ、ナッツ類など)や新陳代謝をよくするビタミンB群(玄米、豚の赤身、レバー、まぐろなど)、亜鉛(かき)などのミネラル類を意識的に摂取するとよいですね。
参照:All About「【夏バテQ&A】夏の後遺症パサパサ髪・抜け毛対策! 夏に傷んだ髪と頭皮をケア! 」ほか
── 秋になってから、髪や頭皮に現れる夏のダメージ。
冬になる前にしっかり補修して、美しい髪を維持していきたいものですね。