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さて、2005年にジンギスカンブームとして大流行した「羊肉」ですが、近年のヘルシー志向の流れを受けて、ここ最近、ジンギスカンを食す人が増えているようです。羊肉といえば、ラムチョップやジンギスカン、マトンといったワードが思い浮かびますが、その言葉の意味をきちんと説明できますか? 今日は、意外と知らない羊肉についてご紹介します。
まずは前出の言葉を整理しましょう。
ジンギスカンやラムチョップは料理名で、ラムやマトンは羊肉の生育年数による呼び名です。
ラム……生まれて1年未満の羊肉。永久歯が生えていない子羊を指します。肉質が柔らかく、羊肉特有の香りや脂身のクセが少ないと言われています。
マトン……2歳以上になった羊肉。永久歯が2本以上生えているメスの羊か、去勢されたオスの羊を指します。肉質は硬く、特有の香りがします。
ホゲット……生後1年以上2年未満の羊肉。マトンより臭みが少なく、ラムより味が濃いという特徴があります。
クセが強いというイメージで敬遠されがちな羊肉ですが、その種類や食べ方によってはやみつきになるという人も多いそう。食わず嫌いではもったいない! まずはクセの少ないラム肉からはじめてみてはいかがでしょう。
ジンギスカンは日本の代表的な羊肉料理のこと。北海道の郷土料理です。日本では近代に入るまで羊の飼育が普及しませんでしたが、明治時代に養羊が奨励された北海道では、羊肉が常食化されてきたという歴史があります。
どんな料理なのかを簡単にご紹介すると、羊肉を用いた焼き肉です。
使用する羊肉はラム、マトンどちらでもOK。中央部が凸型になっているジンギスカン鍋を熱し、羊肉の薄切りと野菜を焼き、羊肉から出る肉汁で野菜を調理しながら食べます。
調理法は、タレに付け込んだ味付け肉を用いる「味付け」と、肉を焼いてからタレにつける「生」の2タイプ。調味液は醤油ベースで、ジンギスカン専用のタレが市販されています。
ヘルシー志向の高まりととに人気が高まっている羊肉ですが、さて、どんな効果が期待できるのでしょう。羊肉の栄養についてご説明します。
◎鉄分やビタミンが豊富
羊肉は吸収性にすぐれたヘム鉄を豊富に含んでおり、貧血予防や体力増強に期待が持てます。また、糖質や脂肪をエネルギーに変えるのを助けるビタミンB群も豊富に含まれています。
◎亜鉛やカルシウムが豊富
亜鉛が豊富に含まれており、細胞の新陳代謝を高める効果に期待が持てます。また、骨や歯を丈夫にするカルシウムも多く含まれています。
◎カルチニンが豊富
脂肪燃焼効果に期待が高いカルチニンが多く含まれています。
そもそも羊肉は豚や牛など他の肉と比べて脂質が少なく、不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。不飽和脂肪酸は、血液中コレステロール値を下げる効果に期待が持てると言われており、また、上記のような栄養素を豊富に含むことから、羊肉はダイエットに向いた食材と期待されているのです!
── 日本人にはまだまだあまりなじみがなく、食べる機会の少ない羊肉ですが、ダイエットや健康によいと聞けば、積極的に食べたくなりますよね。羊肉専門店も増えているようなので、ぜひ、今夏は羊肉に挑戦してみては?