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ヒルガオ科サツマイモ属。
朝早くに花を咲かせ、昼になる前にさっさと閉じてしまいます。色は白やピンク、青や紫など、花の大きさも大輪から小輪までと様々な品種があります。
日本へは、奈良時代の末期に遣唐使が中国から薬として種子を持ち帰ったものが始まりといわれています。
小学1年生の夏休みの観察といえばアサガオを思い出す人も多いと思いますが、最近は猛暑対策として、ベランダの窓で緑のカーテンとして育てている家庭も多くなっています。
ヒルガオ科ヒルガオ属。
アサガオと同じように朝に花が咲きますが、昼になってもしぼまないので、この名がついたといわれています。
観賞用として育てられることはなく、道ばたや野原などに生えています。地面の下に白い色の地下茎を伸ばして増えるため、一度生えると取り除くことが難しい、雑草魂の強い種類です。
ウリ科ユウガオ属。
アサガオ、ヒルガオ、ヨルガオはヒルガオ科の植物ですが、ユウガオはウリ科の植物。したがって、4つの花の中で仲間はずれは、ユウガオです。
夕顔は源氏物語では、元祖癒し系の女性として描かれているので、物語だけを読むと何かステキな花を思い浮かべますが、実際のユウガオはウリ科の植物で、大きな実を実らせます。長い実はナガユウガオ、丸い実はマルユウガオで、主にマルユウガオの実を細長いヒモ状に削って乾燥させると、カンピョウになります。
花は白。夕方に開き、翌日の昼にはしぼんでしまいます。
白い花が印象的なヨルガオは、夕方から咲き始め翌朝にはしぼんでしまいます。夏は夜8時ごろから咲きはじめ、あたりにいい香りを放ち、朝にはしぼむという、まさに夜型の花です。パッと明るいアサガオとは対照的に、真っ白な花が夜道にぼんやりと浮かぶ姿は艶やかです。
アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオ。同じ「カオ」一族ですが、それぞれ個性的で、それぞれの美しさがあります。
特にアサガオは小学1年生でも簡単に育てることができるので、アサガオの観察日記は夏休みの宿題には欠かせません。また、最近はグリーンカーテンとして、ベランダに見事に花を咲かせている家庭もよく見かけるようになりました。猛暑の夏、涼しげなアサガオのカーテンを見かけると、来年はウチでも育ててみようかな…と思う方も多いのではないでしょうか。