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雨の日が続くと気分も落ち込みがちのこの季節に、雨を楽しむための「雨トリビア」を今日はご用意しました。「今日も雨か……」とがっかりするのではなく、雨を話題に職場で、学校で盛り上がっちゃいましょう!
まずは雨粒の形についてです。
雨の日を絵に表すと、多くの人がしずく型の水滴を描きます。しかし、実際の雨粒は球形。しかも空気抵抗を受けながら落ちてくるので、まんじゅうのような形(肉まんのような形状とも言われます)に変形しています。知っていましたか?
次は雨の日のにおいについてです。雨特有のにおいってありますよね。実は、雨の降る前と降った後ではにおいの原因が違うのです。
●雨が降る前
雨が降る前に感じるにおいは「ペトリコール」呼ばれ、ギリシヤ語で石のエッセンスという意味があります。オーストラリアの鉱物学者による造語で、においの原因は植物が土の中で発する油。地面が乾燥しているときに粘土質の土壌や岩石の表面に付着した油が、雨によって土壌に放出されることで独特のにおいを発生させます。
●雨が降った後
一方、雨が降った後に感じるにおいは「ゲオスミン」と呼ばれる成分で、雨によって土中から大気中に拡散します。また、ゲオスミンは下水道から発生するカビ臭の原因物質でもあります。
私たち人間の鼻はゲオスミンに対してとても敏感であるため、わずかな量でも感じます。もしかすると、雨が降った後のにおいのほうが「気になる」という人が多いかもしれませんね。
最後は、学校の行事や休日のお出かけの際、雨が降ると必ずと言っていいほど起こる「雨男・雨女論争」についてです。雨男・雨女は本当にいるのでしょうか?
残念ながら、科学的根拠はありません。ではなぜ、そのような考え方が生まれるのかを説明すると……。
日本はそもそも雨の多い国。全国平均では100日以上、1年のうち3分の1は雨が降っている計算になります。大切な日に雨が降ると、その印象が強く記憶され、自分のことを雨男・雨女と思い込んでしまう人や、一緒に出かけた人が雨の日にいただけで雨男・雨女と呼ばれる不本意な話もよく聞きますね。反対に、自分が行けば絶対に天気がいいからと豪語する晴れ男・晴れ女もいますね。
ちなみに、雨男・雨女は龍神様が守護神として守っているという考え方もあるのだそう。古代の日本では、豊作を願うべく龍神様にお祈りをしていました。
―― 科学的な根拠はないと言っても、自分が雨男か雨女かを知りたい人におすすめなのが、最近リリースされた「rainy」というアプリです。スマートフォンの位置情報と気象データをもとに、雨男か雨女かを検証するもの。気になる方は試してみては?