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ペパーミントはシソ科ハッカ属、ヨーロッパ大陸原産の植物です。歴史はとても古く、古代ギリシアやローマでは浴用香料として使われたり、また食物や飲料の風味付けに使われていたそうです。西洋では軽い病気の薬としても使われてきています。
ペパーミントには次のような効能・効果があると言われています。
・発汗を促し体を冷やす
・偏頭痛やそれに伴うむかつき、鼻づまりを軽減する
・麻痺作用と抗菌作用があり、虫歯や歯痛などの痛みを緩和
・胃の神経の末端を麻痺させることで、乗り物酔いや吐き気の予防
・胃の筋肉をゆるめるため、げっぷが出やすくなる
・口臭予防
・虫の忌避
他にも、鎮静効果で、精神的な緊張を和らげ、イライラをしずめ、心身をリラックスさせたり、無気力や抑うつを改善する精神安定化作用もあり、神経症などにも利用されたりすることもあるそうです。
アロマ(芳香)だけでも効果が得られるので、乗り物酔いしやすい人はハーブティーとして携行したり、夏場は虫よけや体温が上がりすぎるのを防ぐためにサシェ(乾燥したハーブを小袋に入れたもの)を持って行ったり、エッセンシャルオイルを垂らした濡れタオルを使用するのもおすすめです。
*母乳の抑制作用がある(母乳の出が悪くなる)ため、出産後に使用する際には注意が必要です。
<土に植える>
植え付け時期は3月~6月がおすすめ。4月~10月が可能です。半日陰~日当たりのよい場所を好みます。とても丈夫で土の質はあまり選びません。地下茎が伸びて、周囲の植物を枯らすほど繁殖する事があるので、地植えには注意が必要です。他の品種とも交雑しやすいのでコンテナやプランター等で分離する、地中にブロックや板などを入れて根が広がらないようにするなどの対策を。乾燥が苦手で、湿り気のある土を好みます。鉢植えは、土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。肥料は2~3ヶ月に1回程度で大丈夫。肥料を与え過ぎると香りが弱くなってしまうので注意してください。
<水耕栽培>
3~9月頃なら、ガラスやコップに水をはり茎を挿しておくだけでも楽しめます。毎日水を入れ替えて清潔な状態を保つのがコツです。
また株を増やしたいときにもこの方法で簡単に増やすことができます。おすすめのやり方は茎を先端から10~15cmのところで切り取り、先端側の葉を数枚残して他を切り落として、水に挿しておく。たったこれだけです。毎日水を入れ替えて、 10~14日すると発根しますので鉢や地面に植え替えてあげてくださいね。
☆王道の味「モヒート」
材料(グラス1杯分)
・スペアミント ひとつかみ
・ライム 1/4コ
・砂糖(オーガニックシュガーまたは三温糖)ティースプーン1杯強
・炭酸水(無糖)適宜
・ホワイトラム 45~50ml
・氷 適量
作り方
1 グラスにライムを絞り、ミントをたっぷり入れ、砂糖を加えます。
2 炭酸水をグラスの6分目程度まで注ぎ、スプーンでふわっと軽く5~6回
押して香りを出す。
3 ラムを注ぎ、氷を入れたら完成。
☆オリエンタルな風を感じられる「きゅうりサラダ」
材料(2人分)
・きゅうり 1/2本
・にんにく ひとかけ
・ミントの葉 適量
・ヨーグルト 1/2カップ
・オリーブ油 大さじ1
・塩 ひとつまみ
・パプリカパウダー お好みで
作り方
1 きゅうりはいちょう切りに、にんにくはみじん切りに、ミントは適当な大きさにざく切りにする。
2 きゅうりとミント以外の材料をボウルに入れて、よく混ぜる。
3 きゅりとミントを加えてざっくりと混ぜ、仕上げと彩りで、パプリカパウダーを一振りしたら完成。
*時間が経つときゅうりから水分が出て水っぽくなってしまうので、すぐ食べるのがおすすめです。
☆使いやすく、長期保存にも!「ドライミント」のやり方
長めに収穫したミントの茎をまとめて縛って、逆さに吊るすだけでおおよそ3日ほどで(時期によります)簡単にできます。ただ、風味がとんでしまわないように、できる限り日光が直接当たらずに風通しのよい場所がおすすめです。逆さに吊るすだけなので、梅雨時期のお洗濯を乾燥させる横ででもできてしまいます。
出来上がったら吊るしたまま適宜使ってもよいですし、茎から葉だけを取って保存袋に入れても。さらに、お茶パックなどに小分けにしておけばミントティーや入浴剤、ポプリにもなってとても手軽に使うことができます。
今年の夏はペパーミントの清々しい風味やアロマを目一杯楽しんでみてはいかがでしょうか?
参考
北見市観光協会
バカルディジャパン株式会社