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サウナといえば、温泉や銭湯などの施設に併設されたものと考える方も多いかと思いますが、サウナで有名なフィンランドでは「一家に一つサウナ」と言われているほど、サウナが一般家庭に普及しています。サウナ好きの方々は、「うらやましい!」と思うかもしれませんね。
今回は、サウナの日に開催されるイベントと、サウナの歴史についてご紹介します。
サウナの日である今日は、各地にある協賛店でスペシャルイベントが開催されます。なんと、満37歳の方とお連れの方1名を無料招待!すごい太っ腹なイベントですよね。イベントが開催される協賛店は、日本サウナ・スパ協会の公式サイトから確認することができます。(公益社団法人日本サウナ・スパ協会)実施する時間帯や年齢の確認方法などは、各店舗で違います。お近くの店舗のwebサイトや電話などでチェックしましょう!
このように、サウナの日が制定されたり、イベントが開催されるなど、日本でもたくさんのファンがいるサウナですが、みなさんはサウナが日本に広まったきっかけをご存知でしょうか?
実はサウナが日本に広まったのは、オリンピックがきっかけとなっていました。
かつて銀座で経営されていた「東京温泉」を開業した許斐氏利は、1956年のメルボルンオリンピックに射撃の代表として参加します。その際選手村で見たサウナに着想を得て、帰国後に東京温泉の中にサウナを造ることとなったのです。最初はクラス別競技の選手たちのウエイト調整に使われていましたが、後の東京オリンピックの際に選手向けに造ったサウナ施設が各国の選手たちからも好評を博します。それに目をつけたフィンランド大使館の協力もあって、徐々にサウナが日本で広まっていったのです。
日本にサウナが広まったのには、こういう理由があったのですね。
「サウナ」は世界で最も知られているフィンランド語のひとつであり、フィンランド人はサウナが大好き。フィンランドのサウナと聞いて、自然の中に佇む小屋の中で沐浴を楽しむ人々の姿を思い浮かべる方が多いかと思いますが、もともとのサウナは現在のような目的で使われていたものではありませんでした。
フィンランドのサウナの歴史は古く、今からおよそ2000年ほど前まで遡ります。もともとサウナは食糧を貯蔵したり、肉や魚を燻製するスモーク小屋として使われていました。燻製を作るために使われていたサウナの中はとてもあたたかく、北欧の厳しい寒さの中で働く人々は、一日の労働の終りにサウナで汗と一緒に疲れを流していたそうです。
また、「サウナでは教会で振舞うようにしなければならない」という諺があるように、フィンランドではサウナはとても神聖な場所とされています。かつてサウナは、お産や、遺体を清める場所としても使われていたのだそうです。
疲れを癒すためだけではなく、お産までとは…。私たちが知っているサウナからはとても想像できないですよね。
そんなサウナが大好きなフィンランド人ですが、彼らがサウナに入る際に欠かせないものがあります。それが「ヴィヒタ(またはヴァスタ)」です。
ヴィヒタとは白樺の若い枝葉を束ねてつくったものです。このヴィヒタ、何に使うかと言いますと、フィンランドの人々はこのヴィヒタを使って自分や一緒にサウナに入った人の体をバシバシ叩くんです。白樺から出るオイルには肌の引き締めや保湿の効果があります。また、体を叩くことで新陳代謝を高めて血行をよくする効果もあるんだそうです。最近では日本のサウナでもヴィヒタを置いているところがあるので、サウナでヴィヒタを見かけたら使ってみるといいかもしれませんね。白樺で作ったヴィヒタはとても香りがよく、まるで森林浴をしているような気分にもなれますよ。
今回は、サウナの日とサウナの歴史についてご紹介しました。サウナの日の今日は、疲れたを体を癒しにサウナへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
<参考・参照サイト>
公益社団法人日本サウナ・スパ協会
フィンランド政府観光局公式ホームページ
FINLAND SAUNA JAPAN:http://www.fsj-ms.com/fsj/index.html