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小松菜はアブラナ科の野菜。中国原産で江戸時代に東京の小松川(江戸川区)で栽培されていたことからその名がつきました。1年中出回っている小松菜ですが旬は冬。寒さに強く、霜にあたると甘みが増し、葉も柔らかくなっておいしくなります。
ほうれん草に見た目が似ている小松菜ですが、栄養面でもほうれん草には負けていません。小松菜のすぐれた栄養価についてご紹介します。
◎骨や歯を丈夫に保つ
カルシウムの含有量が豊富。また、骨の結成に必要なビタミンKも含まれており、骨や歯を丈夫に保つ効果にすぐれています。骨粗しょう症の予防にも期待が持てます。
◎イライラ対策
イライラしていると「カルシウム不足では?」といわれるのは、カルシウムに神経伝達を正常に保ち、緊張や興奮を静める働きがあるといわれているから。小松菜を食べてカルシウムを補給することで、ストレスを和らげ気持ちを落ち着かせる効果に期待が持てます。
◎貧血防止
鉄分が豊富なうえ、体内吸収率を高めるビタミンCもたっぷり含まれています。貧血の予防・解消に期待が持てます。
◎高血圧予防
体内のナトリウム濃度を調整するカリウムが豊富に含まれており、むくみや高血圧の改善に期待が持てます。
◎免疫力アップ
βカロチンが豊富。βカロチンは体内でビタミンAに変換され、粘膜を保護しウイルスの侵入を防ぐ働きがあるといわれています。免疫力の低下を防ぎ、風邪などの感染症予防にも効果が期待できます。
◎美肌効果
βカロチンのほか、ビタミンCやビタミンEが多く含まれています。コラーゲンの主成分となるプロリンも豊富で、高い美肌効果が期待できます。
ほうれん草に比べてアクの少ない小松菜は下ゆで不要で使い勝手のよい食材です。豊富な栄養素を余すことなくいただく調理のポイントは以下の3点です。
◎加熱時間は短く
熱に弱い栄養素を損なわないように生、さっとゆでる・炒めるなど、加熱時間を短くすることを心がけましょう。
◎油と一緒に摂る
小松菜に含まれるβカロチンは油に溶ける脂溶性のビタミン。油でソテーしたり、ドレッシングをかけると吸収率が高まります。
◎タンパク質と一緒に摂る
肉類や魚介類、豆類や大豆加工品、乳製品などと一緒に摂るとカルシウムの体内吸収率が高まります。
―― 下ゆで不要で気軽に使える小松菜。シャキッとした歯触りを残して調理するのがおすすめです。