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豆乳ににがりを加えることでできる豆腐が発明されたのは、約2200年前の中国だと言われています。さらに中国では、豆腐が発明される前から、豆乳が食されていたそうです。そして、中国から日本へ豆腐と豆乳が伝わったのは奈良時代のこと。鎌倉時代の「庭訓往来(ていきんおうらい)」には、禅宗の僧侶たちの食膳に豆乳が上っていたことが記されています。
このように、豆乳は日本でも長い歴史を持つ飲料なのですが、実は豆乳が世間に広く知れ渡るようになったのは、昭和50年前後のことでした。というのも、昔の豆乳は青臭さとえぐみがあり、お世辞にも美味しいと言えるものではありませんでした。しかし豆乳の栄養価に注目した人々が、「美味しくて栄養価の高い飲料をつくりたい」と考え、豆乳の独特の臭いをとる方法が研究されることとなったのです。
豆乳の脱臭法の研究が始まったのが戦前。そしてようやく脱臭法が確立されたのが1970年代のこと…。美味しい豆乳が飲めるようになるまでには、長い長い年月が掛かっていたのですね。
豆乳には、肥満予防に効果があるサポニン、生活習慣病予防に効くレシチン、コレステロールの低下作用がある大豆たんぱく質など、様々な栄養が含まれています。
豆乳に含まれるたくさんの栄養の中でも、「イソフラボン」はみなさんもよく耳にしているのではないでしょうか。美容液などに使われているのを目にしたりもしますよね。実はこのイソフラボン、女性にとってとっても嬉しい作用があるんです!イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似ており、若干ではありますが女性ホルモンと同じ働きをするのだそうです。そのため、コレステロールや中性脂肪の増加、不眠、イライラ、うつ、肌の老化、骨粗しょう症など、女性ホルモンが減少することで生じる体調変化を予防する働きが期待されます。
日々の食事のお供に、豆乳を飲んでみるといいかもしれませんね。
今回は、豆乳の歴史と栄養についてご紹介しました。
「豆乳の日」を制定した日本豆乳協会では、高校生を対象にした「豆乳レシピ甲子園」を開催しており、たくさんのおいしそうな豆乳レシピが掲載されています(豆乳レシピ一覧)。「豆乳の日」である今日、栄養満点の豆乳料理を作ってみませんか?
<参考・参照サイト>
日本豆乳協会
marusan
キッコーマン