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ラムネは、1853年(嘉永6年)に日本にやってきたレモネードがもととなっています。そしてこのレモネードは、当時浦賀に来航したペリーによって伝えられました。
ペリーは浦賀に来航した際、幕府の役人にレモネードを振る舞おうとしました。その時幕府の役人は、レモネードの栓を開ける「ポン!」という音を銃声と勘違いし、刀に手を掛けたのだそうです。
今となっては、「ポン!」という音もラムネを飲む時の楽しみのひとつですが、当時の人たちはさぞ驚いたでしょうね。
レモネードが日本で売られるようになったのは、1865年(慶応元年)のこと。長崎の藤瀬半兵衛という人物が販売を始めたとされています。藤瀬は「レモン水」と銘打って販売を始めたのですが、レモン水という名前はあまり広まりませんでした。その後しばらくして、レモネードがなまって「ラムネ」と呼ばれるようになったと言われています。
ラムネの特徴と言えば、やっぱり「ビー玉」ですよね。当初はコルク栓が主流でしたが、1888年(明治21年)頃にビー玉栓の瓶が登場しました。それではなぜ、ビー玉を使った瓶が主流になったのでしょうか…。実は、コルクは高価な上に炭酸が抜けやすい、という短所がありました。その問題を解決するために、ビー玉栓の瓶が発明されたのです。
ちなみに明治時代には「サイダーはリンゴ風味で、ラムネはレモン風味」という区別がされていたのですが、今ではその区別もあいまいになり、「ビー玉栓の瓶に入った炭酸飲料がラムネで、それ以外がサイダー」と言われているようです。
今ではメロンや桃など、いろんな風味のラムネが販売されていますが、もともとはレモン風味のものだけを指していたんですね。
今回は、夏の風物詩として親しまれているラムネの歴史をご紹介しました。
暑くなっていくこれからの季節は、ラムネがとても美味しく感じられますよね。今年の夏は、ラムネを休憩のお供にしてみてはいかがでしょうか。
<参考・参照>
トンボ飲料
全国清涼飲料協同組合連合会