5月も終りに近づき、「さくらんぼ」の季節がやってきました。さくらんぼの歴史は古く、ヨーロッパでは紀元前から、中国では3000年も前から栽培されていたとされています。

春から夏に移り変わるこの季節、さくらんぼが店頭に並び始めるのを楽しみにしている人は多いのではないでしょうか。

今回は、さくらんぼのちょっとした豆知識をご紹介します。


日本のさくらんぼ栽培

「さくらんぼ」は正式名称を「セイヨウミザクラ(西洋実桜)」と言い、「桜桃」という名前でも知られています。現在一般的に使われている「さくらんぼ」という名前は、「桜の子ども」を意味する「桜坊(さくらんぼう)」からきているそうです。可愛らしい真っ赤な実にぴったりな名前ですよね。

さくらんぼはかなり歴史の古い果物で、ヨーロッパでは紀元前のローマ帝国時代から、中国では3000年も前から栽培されていたとされています。

しかし、日本にさくらんぼがやってきたのは明治元年。案外最近のことでした。ドイツの貿易商人であったガルトネルが北海道にさくらんぼを持ち込んだことが、日本でのさくらんぼ栽培のはじまりとなっています。ガルトネルは他にも、りんごや洋ナシなどといった西洋の果物を持ち込んでおり、これをきっかけに日本で様々な果物が栽培されるようになったのです。


夏バテ予防にも最適!その実に含まれる栄養とは…

さくらんぼは、他の果物と比べて抜群に栄養価が高いというわけではありませんが、その小さな実には様々な栄養が含まれています。特に、カリウム・ビタミンA・葉酸は他の果物よりも多く含まれており、疲労回復や高血圧予防などの効果があります。

さらにさくらんぼには、たくさんの水分や糖分が含まれており、夏バテの防止にも一役買ってくれるとのこと。春から夏へと移り変わるこの季節にもってこいの果物ですね!

さくらんぼは昔から民間療法にも使われていたようで、中国では「美人をつくる果物」とも言われているとか…。他にもアメリカでは痛風に効くなどとも言われているそうです。本当に効果があるのかはさだかではありませんが、昔からさくらんぼが身体に良い果物だと言い伝えられてきたのがわかりますね。

みなさんは、「さくらんぼを使った料理」と聞いてどのようなものを思い浮かべますか? 旬のさくらんぼをそのまま食べるのも美味しいのですが、パスタや、ムースなど、様々な料理に使用することができます。それにさくらんぼは日持ちしないため、少しでも長くさくらんぼの味を楽しむためにジャムやお酒にするのもおススメです。

夏の訪れを感じさせる甘酸っぱいさくらんぼの実は、デザートにも最適です!「さくらんぼを調理したことってあんまりないな~」というみなさんも、今年の夏はさくらんぼを使った料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

<参考・参照>

北海道ファンマガジン

山形味の農園

菱沼農園

手塚農園:http://www.nus.ne.jp/~yamahei/cherry_4.htm

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 桜の子ども? 美人になる実? 「さくらんぼ」の季節がやってきた!