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種芋の植え付けが5月に行われることと、5(こ)2(に)9(く)で“こんにゃく”の語呂合わせから1989年、全国こんにゃく協同組合連合会が5月29日を「こんにゃくの日」と制定しました。
こんにゃくはサトイモ科の植物です。食用としているのは、日本や韓国、中国などのアジア圏ですが、和食ブームの広がりと低カロリーで認知されたことによって、いまでは健康食品として欧米にも広がりつつありますが、こんにゃくといえば、やっぱり群馬県!
全国のこんにゃく芋の90%以上が群馬県で生産され、その生産量は約5〜6万トンにのぼるというから驚きです! ちなみに、都道府県のなかでこんにゃくをいちばん食べる県はどこでしょう……? みなさんわかりますか?
それは意外にも群馬ではなく、山形県だそうです! そういえば、山形県の郷土料理である「こんにゃく番所」(ヘルシーなこんにゃくを使った本格的な懐石料理やスイーツ)は有名ですね。
こんにゃくは1枚(300g)で21キロカロリーと大変低カロリーです。そのうえ食物繊維が豊富でダイエット食品として人気があります。
また、こんにゃくはほとんどが水分で、それ以外の主成分は「グルコマンナン」と呼ばれる“水溶性食物繊維”です。
◎グルコマンナンの効能
・デトックス効果に期待!
まず、「グルコマンナン」は水分を吸って膨張する習性があるため、少量で満腹感が得られます。そして、人間の持つ消化酵素では消化することができないため、腸内の老廃物をともに排出し、腸内環境を整えます。それにより以下の効果にも期待が持てます。
・血糖の上昇を抑える効果に期待
・コレステロール値を下げる効果に期待
ただし、多量に摂取すると下痢などを引き起こす場合があるので注意が必要です。「グルコマンナン」の1日の摂取量の上限は4〜5g、こんにゃくに換算すると250〜300g(板こんにゃく1枚程度)です。
昔はこんにゃく芋を生のまま、あるいはゆでて、皮をむいてすりおろしたものを使ってこんにゃくを製造していました。現在は、こんにゃく芋を薄く切って乾燥させ、細かい粉にしてから作る製法が主流になっています。
これは、1776年、常陸国の中島藤右衛門の発案です。それまでこんにゃくは、原料のこんにゃく芋が保存に向かなかったため、芋の収穫期である秋しか食べられない季節限定の食べ物でした。こんにゃく粉を用いる製法が編み出されたことにより、一年中作ることが可能になりました。
“生こんにゃく”は風味も食感も色もひと味ちがいますので、ぜひみつけたらご賞味くださいね。
全国のこんにゃく芋の90%を生産する群馬県には「こんにゃくパーク」という施設があります。工場見学やこんにゃく作り体験や詰め放題など楽しめますので、こんにゃくの日に合わせて次の週末、ぜひ足を運んでみては。
こんにゃくパーク
■所在地/群馬県甘楽郡甘楽町小幡204‐1
■電話/ 0274-60-4100
■定休日/カレンダー参照
■営業時間/9 ~ 18時(最終受付17時)
交通・イベントなどの詳細は、オフィシャルサイトをご参照ください