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日本では「新しい年に神様を迎えるため、年末に大掃除する」という習慣がありますが、年末は忙しいし、気ぜわしいし、気温も低いし、水も冷たいし……とあまり掃除に適した季節ではありません。特にキッチンなどの油汚れを落とすにも冷たい空気や水では非効率……。なので「掃除をやろうやろう……と思っていたら、年があけちゃった」という人も実際には多いようなのです。
そこで気になるのが、スプリング・クリーニング(春の大掃除)。この習慣は欧米では一般的なのですが、意義としては「冬の間に溜まった汚れを、春に掃除すること」になります。
確かにスプリング・クリーニングは理にかなっていて、普段は手が行き届かない細かいところに溜まった「冬の汚れの春に」、「夏の汚れを秋に」しっかり掃除しておけば、一年を通して汚れにくい状態をつくることができるのです。何より気ぜわしい年末に、大掃除をラクにこなせれば、他のことに時間を有効活用できますね。
では、スプリング・クリーニングのメリットの整理していきましょう。
【メリット1】気温の面からも掃除に絶好の時季
GWは空気がカラッとしていて寒くもなく暑くもない掃除に絶好の時季。外掃除や窓掃除などはもちろん、室内に外気を通しやすくなるので、ホコリが舞いやすい寝具などの交換にも最適といえます。さらに、寒い時には固まって落ちにくい油やヤニ汚れも、気温が上昇するいまの時季なら、楽しくラクラク落とせちゃうというわけ!
加えて、窓ガラス、網戸、ベランダなどには大気中に舞っていた黄砂や花粉が付着しているのですが(目には見えないので気づきにくい)、これらを放置しておくと外気と一緒に室内に入ってきてしまいます。なので、ぜひともこの時季にしっかり水洗浄したいもの。
【メリット2】カビや雑菌を増やさない掃除も、このタイミングに!
寝具とベッドの隙間、家具と家具のすき間、家電の裏側など目の届かない場所にこそ、冬の間に発生したホコリやチリはかなり溜まっているはず。それらはすべて梅雨の湿気によって増殖するカビや雑菌のエサになりますので、カビや雑菌を増やさないためにも、この時季に予防的な掃除にぜひ取り組んでおきましょう。
冷蔵庫
梅雨は食中毒が心配な季節でもありますね。お弁当を毎日作っている方はもちろん、あまり自炊しないという方も、このタイミングに「賞味期限切れのものを廃棄」「製氷機用の水タンクを洗浄」「棚部分を取り外して水洗い」「冷凍庫の奥深くに何があるかを確認」など、冷蔵・冷凍庫内を確認・清掃しましょう。
何より、暑くなってきた時にはどうしても飲料が増えてくるので、いまから掃除して整理しておれば、麦茶や炭酸飲料、ビールの置き場所に困りませんね。
エアコン
高温多湿の日本は、これから多湿の季節を迎えます。ご存じの通りカビ菌は湿気が大好き。気温が上昇し、しばらく使用していたなかったエアコンをつけた時に、なんともいえないカビ臭さを感じた人も多いのではないでしょうか。実はその臭いはカビや雑菌が原因とされています。そんなイヤな臭いが室内に充満しないよう、いまからしっかりお掃除をしておきたいものですね。
浴室
水まわりは、これから梅雨に入ると一気にカビが増えてしまう場所でもあります。カビが増殖した後では掃除が大変になるので、この時期にしっかり予防的な掃除をしておくことで、カビの増殖を抑制できます。
また、空気のカラッとした好天日に、浴槽底部分の掃除もぜひ! 冬の間に溜まったヘドロ状の汚れはカビの温床でもありますので、洗い場と浴室下を仕切るエプロンを取り外して、一気に掃除してしまいましょう。
【メリット3】衣替えもできて、物を整理することができる
時期的に少し早いかもしれませんが、GW中の時間のある時に、ある程度の衣替えをしておくのもいいですね。その際、クローゼットの中だけでなく、下駄箱なども点検・清掃すると、カビの繁殖を防ぐことができます。冬の間に重宝したブーツなども、次の冬に清潔な状態で使用できるようきちんと収納しておきたいですし、下駄箱を掃除すると不用物がたくさん出てくるはずなので、それらを寄付するのもいいですね。
ここまで掃除をする個所について触れてきましたが、最後に便利かつローコストなお掃除グッズもご紹介しておきましょう。
お掃除に万能な重曹は、ホームセンターや100円ショップで簡単に手に入るうえ、油を取りやすくし、脱臭効果もあります。体にも優しいので、スプリング・クリーニングに活用してみましょう。使い方は簡単!