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ミネラルは「無機質」のことであり、たんぱく質、脂質、炭水化物(糖質)、ビタミンと並ぶ「五大栄養素」のひとつです。
ミネラルは、骨など体の組織を構成したり、体の調子を整える働きを持っています。人間の体内では作ることができないため、食べ物から摂取しなければなりません。
少し難しい話をするならば、地球上に存在する元素の中で、水素・炭素・窒素・酸素を除いたものが“ミネラル”です。人間の体内でミネラルが占める割合は、約4%といわれています。
体内に欠かせないミネラルは、現在16種類あります。その中でも1日で摂るべき量が決まっているミネラルは13種類。さらに、毎日の食事から100mg以上摂るべきでる「多量ミネラル」と、100mg以下でよいとされる「微量ミネラル」にわけられます。
【多量ミネラル】と【微量ミネラル】にわけて、主な働きと、それらを多く含む食品をご紹介しましょう。
【多量ミネラル】
●カルシウム……骨や歯を作る。筋肉を動かす働き。体液をアルカリ性に維持する。
牛乳・乳製品、小魚、海藻類、大豆製品、緑黄色野菜
●ナトリウム…カリウムと一緒に体内の水分量を調節する。
食塩、しょうゆ
●マグネシウム…骨や歯を作るサポートをする。
豆類、種実類、海藻類、魚介類
●リン…カルシウムと一緒に骨や歯を作る材料となる。
魚介類、牛乳・乳製品、豆類、肉類
●カリウム…摂りすぎたナトリウムを体外に排出する。血圧の上昇を抑制する。
果物、野菜、芋、豆類、干物
【微量ミネラル】
●クロム…血液の中の糖質の量を調節する。
魚介類、肉類、卵、チーズ、穀類、海藻類
●マンガン…骨作りをサポート。愛情ミネラルと呼ばれ、生殖機能を維持する。
穀類、豆類、種実類、小魚、豆類
●鉄…赤血球を作り、全身に酸素を運ぶ。
海藻類、貝類、レバー、緑黄色野菜
●銅…鉄が赤血球を作るのをサポートする。
レバー、魚介類、種実類、豆類、ココア
●亜鉛…細胞の新陳代謝を促す。
魚介類、肉類、穀類、種実類
●セレン…消炎作用や抗酸化作用に効果が高い。
魚介類、肉類、卵
●モリブデン…体内の不要物を体外に排出する。
豆類、穀類、レバー
●ヨウ素…成長期の発育促進。髪や肌を美しく保つ。
海藻類、魚介類
── 自動車で例えると、ミネラルは自動車を円滑に動かすために必要なエンジンオイルのようなもの。
私たちの体の機能を維持するために欠かせないものなのですが、摂取量が多すぎても少なすぎても体に支障をきたす場合があるため、バランスよく摂取することが肝心。体内のミネラルバランスを保って、花粉症に負けないカラダ作りを心がけましょう。
参考:農林水産省HP