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昭和40年〜50代の瓶コーラ価格(190mL)は35〜50円ほどでした。現在、ネットで瓶コーラを購入しようとすると、同じ190mLの規格品でだいたい110円〜130円ほどで入手できるようです。
また日本限定品や、プレミアム商品ともいえるフレーバーコーラを期間限定発売するなど、パリエーション豊富なラインナップでいまも私たちを楽しませてくれるコーラ。
なかでも、コアな「瓶コーラ」ファンは依然として多く、「やっぱりコーラは瓶に限る!」と豪語する人も、みなさんの身近にいるのではないでしょうか。
そんな「瓶コーラ」ファンを見て、「同じコーラでしょ。なんで瓶にこだわるのか全然わかんない」と理解不能モードに陥る若い世代の人もいるよう。でも、瓶コーラファンは総じて、「瓶のコーラの美味しさは格別」と言います。
そこで、根強い瓶コーラファンが多いうえ、瓶コーラ美味しさが格別と言われる理由を調べてみたところ……。
●瓶でコーラを飲むときにツルッとした感触の飲み口に唇が触れる。その感触は缶やペットボトルと明らかに違い、美味しさを倍増する効果がある
●ワインをペットボトルで飲むと味が変わるのと同じ作用。白、赤、品種別の専用ワイングラスがあるのと同じで、コーラの味も瓶だとおのずと違ってくる
●190mLの瓶コーラは一気飲みできる容量。「わっ、うまい!」と思ったと同時に飲み干せる感がたまらない
●瓶は丈夫なので目いっぱい炭酸が入っている感じがする。そう思えるだけで、心理的に美味しく感じる
●缶やペットボトルは保存している時に炭酸が微量だけど抜けていくから、風味が落ちる
●氷入りのコーラが美味しいのと同じで、キンキンに冷えた瓶に入っているだけで瓶コーラは美味しい
●ペットボトルやロング缶だと少量ずつ口に含む感じ。それに、手に持っている間にぬるくなってしまってコーラのうまさが半減してしまう
●よほど喉が乾いていない限り、缶やペットボトルのコーラは一気飲みしたいと思わない
●缶やペットボトルは炭酸が抜けやすいし、ぬるくなりやすい
ひとくちにコーラといえども様々なご意見があるようですが、ちなみに『Yahoo!知恵袋』に元コカコーラ社の社員を名乗る人物が回答している記事をみつけたので、要約した内容をあわせてご紹介しましょう。
●瓶・缶・ペットボトルにかかわらずコーラの成分は同じ
●性質上、缶は炭酸が抜けやすい傾向にある
●容器によって炭酸の圧が違う。瓶=1.9気圧。缶=1.5気圧。ペットボトルは一番低い
●一番冷えやすい容器は瓶
●缶の場合、飲むときに金属の味や臭いを感じる人もいる
……なるほど。この回答がすべて事実かどうかは裏づけをとっていませんが、瓶のコーラの美味しさが格別と言われる理由がなんとなくわかりますね。
ちなみに、コーラの歴史をひもとくと、米国(ミシシッピー州ヴィックスバーグ)で初めてコカ・コーラの瓶詰めが行われたのは、123年前の1894年3月12日と伝えられています。
19世紀末の米国では、医師不足から自然療法や万能薬が庶民に多く受け入れられており、その一手法として、ワインにコカインとコーラのエキスを調合したフレンチ・ワイン・コカが、精力増強や頭痛の緩和に効果のある薬用酒して重用されていました。
しかし、中毒に陥る人が多くなったことで、炭酸水の風味づけシロップをワインに替えた炭酸飲料(のちのコカコーラ)が1886年5月に発売。その6年後の1892年に「The Coca-Cola Company」が誕生することになります。
1892年に「The Coca-Cola Company」が誕生して以来、数々の都市伝説(フォークロア)を生んできたコーラ。
「フォークロア」と「コーラ」をかけて、コーラにまつわる都市伝説は「コークロア」とも呼ばれているのですが、その一部をご紹介すると……、
●共和党か、民主党か。大統領によってホワイトハウス内のコーラもペプシかコーラに入れ替わる
●コーラを飲むと歯や骨が溶ける(70年代〜80年代頃に流布された噂)
●世界中で同じ美味しさが味わえるのに、原液のレシビはコーラ社内でも一部の上層部しか知らず、今でも極秘扱いとして厳重に金庫で管理されている
……など、まことしやかな「コークロア」が、いまも世界各国でささやかれています。
── もはや世界の共通言語ともいえる人気飲料のコーラ。
ただし、一説によると350mLのコーラには角砂糖10個分の糖類が含まれているともいわれるため、コーラファンといえども飲み過ぎはおすすめできません。
そんななか、ある男性が自信に満ちた真顔(ドヤ顔)でこう言い切りました。「ダイエット・コークってさ、飲めば飲むほど痩せるって知ってた?」。
そうです。そう言い切った男性は130kgの巨漢。ダイエット・コークを飲んでも、飲んでも、痩せなかったことは、彼自身が見事に証明していたのでした。