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1790年、イギリスでトーマス・セントがミシンの特許を取りました。ミシンは英語でいうと「sewing machine(ソーイングマシン)」で、直訳すると「縫う機械」。でも、日本語ではなぜか「sewing」がはぶかれて、「機械」の「machine」だけが残り、それが「ミシン」の語源となりました。
日本初のミシンは、幕末にペリーが徳川家定に献上したもので、そのときの通訳者には「マシン」が「ミシン」と聞こえたのでしょうか。今では「ミシン」という言葉がすっかり定着しています。
ミシンに特許が与えられてから200年後の1990年。その翌年の1991年に日本縫製機械工業会によって、3月4日が「ミシンの日」と制定されました。マシンであるところのミシン。この世紀の大発明の技術は色あせることなく、現代にも引き継がれています。
足踏みミシンは電動ミシンと違って、微妙な速さの調節ができたり、止めたいところでピタッと止めることができたり、足だけで逆回転ができるので、今でもあえて使っている人もいるようです。
確かに今どきのミシンは、あれもできる、これもできると機能が豊富で、もはやミシンの領域をこえて「マシン」のようですが、単純に縫うことだけを求めるのであれば、場所はとりますが、足踏みミシンが使いやすいともいえます。
足踏みミシンは電気を使わないので、発展途上国などでの使用が有効なことが評価され、NGOなどを通じて無償で届けられています。また、100年以上も前の足踏みミシンは、プレミアつきのアンティークとして高額で売買されることもあるようです。
今は電動ミシンが主流ですが、昔なつかしい足踏みミシンが、まだ現役で活躍しているところもあるのですね。
ハンドメイドがブームになってから、もう何年たつのでしょうか。その勢いはまだまだ衰えそうにありません。インターネットの利用で、ハンドメイドのものが売り買いしやすくなり、その販売手順の手軽さも手伝ってか、「ハンドメイド作家」という職業も現れています。
ハンドメイドの分野は洋服をはじめ、バッグや袋物、文房具や台所用品、小物やインテリア雑貨、編み物やアクセサリーなど、さまざまです。そして、ハンドメイドに使う布やパーツ類、道具や工具もまた種類がたくさんあります。
布を使う場合はやはりミシンが主流で、特にロック機能やロックカッターつきのミシンが使いやすいようです。また、デニムや皮など、厚めのものを縫うことができるミシンも注目を浴びています。
お子さんの幼稚園・保育園の入園に際し、通園バッグや靴袋などについては特に指定しないところもありますが、サイズを細かく指定している園も多数あります。3月のこの時期は、すべてのものに名前を書くだけでも大変ですが、通園バッグをはじめ、靴袋、お弁当袋、コップ袋などを、指定されたサイズ通りに作らなければ…と、泣きそうになっているご家庭もあるのでは。
さらに保育園では、幼稚園よりも手作り品の種類が増え、通園バッグに加え、パジャマ袋、布団や毛布のカバー、おむつ袋、汚れもの入れ袋などが細かく指定されているところもあるようです。最近では、入園グッズをオーダーメイドで作ってくれるショップもあり、裁縫が苦手な方などが利用しているそうです。
専用の裁縫部屋があれば、ミシンを出しっぱなしにしておけますが、ほとんどの場合は、ミシンを出したりしまったりするのが面倒だったり、糸のかけ方が覚えられなかったりで、家にミシンはあるものの、なんとなく遠ざかってしまう例は少なくないと思います。でも、せっかくミシンを持っているのであれば、新生活がはじまるこの時期、何かを作ってみてはいかがですか。