「球春到来」という言葉があるように、野球ができる季節がやってくるということは、同時に春の訪れでもあります。

2月1日にプロ野球12球団は一斉にキャンプをスタートしました。

まだまだ寒い時期が続くものの、温暖な気候の宮崎や沖縄を中心に各チームが新シーズンに向け、スタートを切っています。

球春がやってくるのを待ちわびていたのは選手たちだけではありません。野球ファンにとっても、キャンプインは待ちに待ったものなのです。キャンプ地に訪れたくなる、プロ野球キャンプの楽しみ方を紹介します。

選手たちにとっては過酷なキャンプがスタート


プロ野球を身近に感じよう

プロ野球の各球団は寒い時期でも体が動かしやすいよう、南の地でキャンプを張っています。

2月1日からほぼ1カ月にわたり行われるキャンプの開催地はこのようになっています。

●高知県…西武(後半)

●宮崎県…ソフトバンク、オリックス、(以下チームは前半のみ)西武、広島、巨人

●沖縄県(離島含む)…ロッテ、楽天、DeNA、阪神、ヤクルト、中日、(以下チームは後半のみ)日本ハム、西武、広島、巨人

●アメリカ・アリゾナ州…日本ハム(前半のみ)

前半、後半で場所を変えるチームもありますが、やはり南国宮崎、沖縄に集中しています。

宮崎、沖縄の方々にとっては、この時期プロ野球選手が身近で見られる貴重な期間なのです。シーズン中に宮崎、沖縄で公式戦が見られる機会はほとんどないため、キャンプ地近くに住む人々にとっては大イベントといってもよいでしょう。

さらに、シーズン中は選手の練習風景を間近で見たり、サインをもらうことは至難のわざ。ですが、キャンプ中ならば比較的サインをもらいやすいといえます。

移動中、練習が終わってからなどタイミングをみはからって声をかけると親切に対応してくれる選手も多いはずです。

ただし、マナーを守って選手の練習の妨げにならないように接することが大事ですね。


キャンプのハシゴで満足度アップ

さらに、キャンプ上級者になると、キャンプの「ハシゴ」をする強者もいます。

キャンプ後半の沖縄であれば、DeNA、ヤクルト、巨人などは那覇からも距離が近いので一気に3チームのハシゴも可能かもしれません。ひいきのチームのキャンプを見つつ、ライバルチームの動向も見られます。

野球経験者であれば、チームによって練習の仕方が異なるので、その違いを見るのも勉強になることでしょう。

練習の雰囲気ひとつとっても、明るいチーム、どっしり落ち着いたチームなど、各チームの特徴が出ます。キャンプのハシゴでチームの色を見比べるのもまたおもしろいところでしょう。

チームごとの練習の違いも楽しみ


キャンプに行ったら観光も!

スポーツニュースでよく見かけるのが、「ルーキーの休日」です。

かつてプロ野球がスポーツニュースの中心だった頃から、キャンプ休日でもネタがほしいということで伝統的に続いているのでしょう。そんなルーキーの休日は、必ずそのキャンプ地ならではの観光名所に訪れることになっています。

イチゴ狩りや伝統工芸づくりに挑戦といったほのぼのしたものもあれば、とあるチームは大蛇を首に巻いたり、農作物の収穫……といった体を張ったものまで様々。各チームのルーキーは休日も奮闘しています。

せっかく宮崎や沖縄を訪れたならば、観光がてらルーキーの休日と同じ体験をしてみるのもおもしろいでしょう。

―― キャンプをどう過ごすかによって、各チームの今シーズンが見えてきます。

ファンならばぜひキャンプを訪れて、必死に練習する選手たちに声援を送りたいですね。

沖縄では三線体験なども人気

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 プロ野球キャンプを楽しむなら南国へ!